食品栄養研究室ゼミ
<指導教員>白尾 美佳
<発表期間>2022年11月12日、13日他
<発表場所>常磐祭展示?販売
学祖下田歌子先生は多くの著書を残されていますが、特に家政系の著書である「料理手引き草」については、明治時代の著書とは考えられない様々な発見があります。そのため、研究室のメンバーでこの著書を読み、再現します。この活動を通して、学祖の考えや功績についても知ることができ、新たな発見につなげることができると考えています。さらに、下田先生の故郷の農作物を利用した食品開発、アンケート調査などを行います。
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2022年度
学祖下田歌子先生は多くの著書の「料理手引き草」について、研究室のメンバーでこの著書を読んだ。「料理手引草」には、西洋料理、日本料理などの作り方、食器、調理器具など現代において食べられているようなレシピや食器具などが紹介されている。この中で、毎年ゼミ生は、新しいレシピを加えて再現し、発表している。今回は、鮭飯、豆飯、汁物では、すまし汁、味噌汁、のっぺい汁、さつま汁などを数種類再現した。特に、岐阜県では、豆味噌(八丁味噌)を食べる習慣があり、汁色が濃い茶色である。豆味噌は、3年間の熟成をおこなうため、濃い味噌になっている。下田先生も、豆味噌を使用されることがあったことが分かった。その他、野菜類ではほうれん草の胡麻和えなどのあえ物、洋食では、ハムエッグやオムレツ、サンドイッチなどを再現した。改めて、明治時代にも西洋風の料理を食されていたことを知り改めて学祖の知識の深さを発見することができた。
なお、恵那市との連携では、恵那市より柚子を取り寄せ、柚子ジュレを作って販売した。また、ジュレに使用する寒天も恵那市産の寒天である。柚子ジュレは、高齢者などの嚥下が難しい方々でも、飲みやすいように工夫をした。
以上の活動のほか、日野地域の食に関する支援活動もおこなった。特に、子どもたちの料理教室、中学校の食文化講習時の支援等を実施した。