2022実践女子大学栄養生化学?高崎健康福祉大学 臨床栄養学合同ゼミ発表会
<指導教員>中村 彰男
<活動日時>2022年9月2日 ~ 9月3日
<発表場所>高崎健康福祉大学
生活科学科の栄養生化学?中村ゼミと高崎健康福祉大学?健康栄養学科の臨床栄養学?河原田ゼミとの合同ゼミ研究発表会を群馬県高崎市にて行う。本年度で3回目となる合同ゼミのトピックスとして、【ゲノム編集とデザイナーベビー】に関して話題提供を行う。「ゲノム編集技術」は生命科学の分野だけではなく、食品や医学の分野でも応用研究が急速に進んでいる。2020年にはゲノム編集を開発した功績により、エマニュエル?シャルパンティ博士とジェニファー?ダウドナ博士にノーベル化学賞が授与された。しかしながら、「ゲノム編集技術」は受精卵や胚操作に応用することで、ヒトのゲノム遺伝子を簡単に改変できることから、人体改造に利用される「デザイナーベビー」に生命倫理学的な問題が世界中で話題となっている。また、今年度は高崎健康福祉大学の河原田律子先生による【女性の食の現状と課題】の講演、日本赤十字病院の石田千聡先生をお招きして【管理栄養士が関わる緩和ケア】の講演を予定している。
本年度の合同ゼミ研究発表会では、本学からは2名の大学院生と卒論ゼミ生が、高崎健康福祉大学からは12名の卒論ゼミ生が合同ゼミ研究発表会に参加し研究成果を発表する。
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2022年度
2022年9月2日と9月3日の2日間、群馬県高崎市の高崎健康福祉大学キャンパスにて第3回の「実践女子大学栄養生化学?高崎健康福祉大学臨床栄養学合同ゼミ発表会」が開催された。この発表会は大学間の研究交流を通して、仲間作りと、幅広い知識を得るために本学の中村彰男先生と高崎健康福祉大学の河原田律子先生が企画し、今年で3回目の実施となった。合同ゼミの1日目は、中村彰男先生による「ゲノム編集とデザイナーベビー」という演題で講演が行われた。この講演では、2020年のノーベル医学?生理学賞の課題であるゲノム編集について学ぶとともに、このゲノム編集技術がヒト胚に応用されるデザイナーベビー問題を通して、知識を深めるだけではなく生命倫理に関しても学ぶことができた。また、今年度は2人の先生に特別講演を依頼した。1人は臨床栄養学の分野で高崎健康福祉大学の河原田先生に「女性の食の現状と課題」について、臨床栄養学の立場から現在の日本が抱える若年女性の食の問題に関して学ぶことができた。2日目には、もう1人の特別講演で、原町赤十字病院の現役の管理栄養士の石田千聡先生に「管理栄養士が関わる緩和ケア」と言うタイトルで実際に臨床現場での管理栄養士のお仕事を学ぶことができた。参加している学生の全員が将来、管理栄養士になるので、皆、真剣にメモをとりながら話しを聞いていた。続いて、それぞれの卒論研究データをまとめて学会形式で口頭発表を行った。今回の合同セミナーでは自分の研究成果を発表できて良かった。この発表会を通して、多くのことを学び吸収することでき、とても充実した2日間であった。