英文学専攻
英文学専攻とは
英文学専攻(修士課程)
イギリス?アメリカ文学?英語学の各分野を永続的かつ専門的に研究できる環境が整っています。学部の教育の構成がイギリス文学?アメリカ文学?英語学を三本の柱として設定されているのに基づき、それらを有機的に結びつつ「文学」とそれを創造した「人間」の理解に迫るために、体系的、理論的に学修、研究が行われるようカリキュラムを設置しています。英語圏文学の本質を考究するとともに、背景にある地域?文化に広く目を向けること、中学?高等学校教員として社会に貢献することも考慮し、現代英語の知識と運用能力を高めること、偏りのない豊かな人間性の涵養をその目的としています。
3つの分野
イギリス文学?アメリカ文学?英語学の各分野を、高度な専門性を保ちながら自立して研究できる環境が整っています。どの専門分野に進んでも、体系的に学修、研究を行なうためのきめ細かな指導が施されています。修了後は中学?高等学校教員として社会に貢献することも考慮し、現代英語の知識と運用能力を高めるとともに、偏りのない豊かな人間性の涵養を目的としています。
イギリス文学
イギリス文学の分野では、中世から現代に至るまでの幅広い文学並びに文化についての研究ができます。イギリス文学における伝統と個性の問題、階級の問題、女性作家や女性の地位の問題について考察する一方で、現代の多様な研究の動向にも目を向けています。
アメリカ文学
アメリカ文学及びその社会的背景をさまざまな角度から追及します。例えば、難解な長編小説の深淵を究める、アメリカ社会の根底にある宗教や思想を考証する、社会を大きく変容させてきた様々な社会改革運動をたどる、女性の地位と権利の過去と未来を考察する、といった多様なテーマを研究することができます。
英語学
英語を中心に、多様な人間言語を多角的に研究します。生成文法理論の観点からは、有限の語彙と文法規則を使って新しい文を無限に生み出す人間の言語能力の根源を探求します。語用論?社会言語学の観点からは、人はことばを使って何をしているのか、そして社会や文化が人の言語使用にどんな影響を与えているのかを研究します。
学生による授業紹介
大学院の英語学演習
村上まどか教授の「英語学研究演習C」では、Huddleston & Pullum (2005)のA Student’s Introduction to English Grammar が用いられています。記述文法としての英文法をある程度理解していることを前提に、興味がある部分をピックアップし、正確に読み進めながら疑問に思うことについて議論していきます。2016年度は国文学専攻の履修生たちの希望によって、「関係節」の章を入念に行いました。各章の最後には豊富な練習問題が収録されており、それを解いて提出し、村上先生に解説していただくことによって、英文の読解力や英文法に関する詳細な知識を身に付けることを目的としています。
また後期には、文法書を用いた授業のみならず、学生の修士論文の内容に合った文献も一緒に読み進めていただくことができます。私の修論のテーマは日英語の音象徴(擬音語?擬声語?擬態語等、オノマトペの研究)だったので、Bergen (2004)の“The Psychological Reality of Phonaesthemes” を選んで一緒に読み、討論してもらいました。理解し難い内容や、読みづらい英文であっても、村上先生の指導によって理解度が大幅に変わってきます。
このようにこの授業では詳細な英文法の理解に加えて、修士論文を執筆するためのサポートも受けられ、大学院生にとって有意義な学修時間を過ごすことができます。