実践女子の魅力
変わる実践、変わらない実践
1899(明治32)年、創立者下田歌子により実践女学校?女子工芸学校として創立した本学園は、2019年に創立120周年を迎えました。6年間一貫教育の実践女子学園中学校高等学校、実践女子大学(大学院)、実践女子大学短期大学部の各校を含めた学園全体の建学の精神を「女性が社会を変える、世界を変える」として掲げ、これまでに17万人の卒業生を社会に送り出してきました。
長きにわたり、女性の自立を目指した女子教育を行ってきた本学園は、創立者下田歌子の描いた理念とその伝統を守りつつ、多様化?複雑化する社会の要請に応じ、変革を続けています。本学園は「実践女子10年教育」を掲げ、中高6年間と大学4年間の高大連携を強化しています。高大連携では、2019年に生徒と学生が協働して進めた「実践女子学園フェスティバル」(Jフェス)を開催。Jフェスを契機に連携が加速し、正課や正課外、大学図書館等の施設利用、互いの学園祭に参加するなど高大連携を実施しています。
変わる実践
実践女子学園は、1899(明治32)年、千代田区麹町で開校し、1903(明治36)年に現在の実践女子学園中学校高等学校の所在地である、東京都渋谷区東に移転しました。その後、学生数の大幅な増加により、1960年代から1980年代にかけて大学?短期大学(2014年4月より短期大学部)のキャンパスと法人本部を東京都日野市に移転しましたが、2014年4月から大学の一部(文学部?人間社会学部)および短期大学部が、再び渋谷の地で教育?研究をスタートさせました。大学?短期大学部は、様々な文化施設や企業が立地する都心型の渋谷キャンパスと、衣?食?住?子ども?健康分野の教育?研究拠点として地域密着型で発展してきた日野キャンパスとの2校地体制で教育研究活動を行っています。
実践女子学園中学校高等学校では、伝統を大切にしながらも、教育を常に見直し続け革新しています。生徒達が最も輝けるよう、常に変化する社会を見据え、またそのような新たな未来を期待して、様々なプログラムを「実践」しています。本校は、グローバル教育、探究教育、感性表現教育の3つの柱を連携させ、「実践力」を養います。
変わらない実践
本校本学の校名である「実践」とは、学問を実際に役立てて実行するという意味です。実社会で活きる学問を身につけるために体験的な学びを多く取り入れる“実践的な教育”は、創立時から受け継がれている根幹となる信念です。それは、実践女子学園各校に受け継がれ、女性の多様なライフステージに対応しうる実践力を身につけるための、様々な教育システムとして具現化されています。
また、「品格ある女性」としての礼節やマナーを学ぶ機会が多いことも本校本学の特徴です。中学校高等学校での日本文化実習や礼法の授業、大学?短期大学部でのマナー教育、キャンパス内の茶室を利用した茶道教室など、日々の学校生活を通じて自然とマナーが身につく教育環境を整えています。また、大学では時代に即してスマートフォンからでも気軽にマナーブック(マナーの実践)を閲覧できるようアプリ(「キャリプラ」)化しました。
- 実践女子学園中学校高等学校の礼法(YouTube動画)
- 実践女子大学オリジナルの就職活動支援アプリ「キャリプラ」
さらに、卒業生による同窓会組織である一般社団法人教育文化振興実践桜会の活動が、伝統的に非常に活発であることも本学園の大きな特長のひとつです。大学?短期大学部の各学科や高等学校の卒業生による科会による活動、全国各地の支部活動、働く実践卒業生のネットワークである「実践キャリアネット」などを通じ、卒業後も同窓生や学園とのつながりを深めていくことができます。近年では、支部総会に本学園首脳陣が参加するなど、桜会と本学園も連携を密にしています。
なお、本学園では、卒業生との絆を一層深めるために2022年から卒業生ネットワークのLINE 「実践女子学園 桜むすびonline」を開設しました。