先進的オフィスラボ空間の調査やデザイン、制作と使用による検証
<指導教員>内藤 将俊
<活動日時>2022年11月12日、13日
<発表場所>常磐祭展示発表
建築デザイン研究室では、昨年度に続き、先進的な作業環境(オフィス?ラボ空間)の研究を行います。
本年度は、リラックス空間の柔軟な接続方法をテーマとして、それを構成する「空間増殖法キット家具」等を以下に主眼をおいて設計した上で実際に製作し、学科学生が思い思いに使用することで、その成果を検証します。
?女子大生が自ら組み上げられるような生産性を有すること
?家具等を組み合わせることで柔軟に変化?増殖する「空間増殖法キット家具」とすること
?安価で短時間で製作?解体できること
?構造的合理性を有すること 等
有益な作業環境が得られた際には、そのデザイン図面および製作状況を公表し、他の研究室の作業環境の向上に寄与できるよう努める。
News
2022年度
先進的な作業環境(オフィス?ラボ空間)の研究、およびそれに付随する家具等を以下に主眼をおいて設計した上で実際に製作し、組み立ての様子を発表(一般公開)いたしました。
(製作図:別添資料参照)
?女子大生が自ら組み上げられるような生産性を有すること
?家具等を組み合わせることで柔軟に変化?増殖する「空間増殖法キット家具」とすること
?安価で短時間で製作?解体できること
?構造的合理性を有すること
設置したソファーのサイズとそこでくつろぐメンバーの行為に応じて、自在に空間サイズを設定できるよう、容易に蛇行させることが可能な棚状壁面としています。そして、収納される本自体が壁面を構成するカラフルな「建材」となるよう計画されており、棚の高さと本の冊数が連動して、奥に向かうにつれて徐々にプライバシー性が高まる「空間グラデーション」を実現しました。
ラボ組み立て部品としては、DIY素人女子が行う組立や解体に対する作業性と費用を考慮し、棚板(天板)および隔板には厚さ15、18㎜の三六判ランバーコア?計31枚と力板に厚さ2.4mmのベニヤ板?計6枚を主材料として選定し、最も効率的に板取りをおこなうことで、隔板194枚、棚板64枚、力板48枚のパーツを用意しました。
結果的に、必要とする空間のサイズに応じて蛇行した平面を自由に設定することが可能であり、かつ部材の組み合わせが極めて単純なユニットをデザインすることで、一般的な女子大学生が迷うことなく効率的に作業がすすみ、期限内に全てを完成させることができました。