国文学マーケティングプロジェクト
<指導教員>深澤 晶久
<発表日時>2022年12月19日
<発表場所>オンラインプレゼンテーション
日本文学との関わりの深い企業を実際に訪問調査することを前提に、学生が事前学習として、主体的に企業について研究すると共に、視察に関しては企業経営者からの講話など、企業の現場での体験をもとに、国文学を学ぶ学生ならではの視点で企業を見つめ、今後の社会人としての活躍のための力を習得する。
本科目は、2020年度開講科目であり、国文学とマーケティングの結びつきを学ぶ新しい視点を有する講座となる。作年度と同様、叶匠寿庵と資生堂パーラーを連携企業としており、滋賀県大津市にある叶匠寿庵本社視察をおこなう。
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2022年度
国文学科の学びとビジネスを結び付けるという全く新しい視点でスタートした「国文学マーケティングプロジェクト」の最大の山場に位置付けた視察研修、3回目を迎えた本年は、足球现场直播,大发体育在线の状況も落ち着いており、また、最高の天候にも恵まれた。
叶匠寿庵様は、本年も本学への対応について、芝田社長をはじめ多くの社員の方からは最大限のご配慮とおもてなしをいただき、意義ある時間となった。商品名、広報誌、そして包装紙など、様々な部分に万葉集とのつながりがあるなど、国文学と現代企業に極めて深い関係性を再認識するなど、当該科目で目指した学びへの進化に繋がった。
この視察研修で得た知見や学びを生かし、それぞれの感性や美意識を生かした「企業案内」の制作に取組み、本授業の成果物とする。
【各学生の声】
●寿長生の郷への訪問を通じて、 匠壽庵の素材とそれを作る自然へのこだわり身をもって体感することができました。安さ第一で輸入品に頼る企業が多い中、自社製造をしているのは大変なことであるとともに、歴史や自然を守る活動として素晴らしいと思います。大変貴重な体験をすることができました。
●視察では、国文学や歴史を重要視すると同時に、社会の未来についても考え、自然等に対する取り組みを実践する企業の姿勢に感動しました。また、郷で社員の方々と関わり、仕事に対する真っ直ぐな姿勢を拝見し、働くとは何かということを考える良い機会になりました。
●寿長生の郷に訪れ、農作物を育てる苦労や自然の恵みに感謝するために寿長生の郷で商品に使用する梅や柚子などを栽培し自らの手で加工する、という理念を持ってお菓子作りをしていることを学びました。また、「美味しいお菓子をお客様に届けたい」という生命を生み出すものづくりの現場に立ち会える貴重な経験が出来ました。
●今回叶匠寿庵寿長生の郷へ訪問を通して、国文学も含めた歴史や伝統、さらに自然を大切に、継承しながら現代に生かされた経営理念を知り、直に感じることができました。そして、社員の方ひとりひとりの文化を守る気持ちや、人を大切にする気持ちを学び、素敵な経験になりました。
●寿長生の郷を訪れて、作物から作り、自然を感じながら和菓子作りをしていることを知ると共に、昔この土地がどのようなものであったか、自治会の方々と協力し、記憶絵として残す取り組みを行っているなど人々から愛される理由が分かりました。大変貴重な体験をすることができたと思います。
●今回の叶匠寿庵寿長生の郷への訪問を経て、国文学を取り入れた経営姿勢を学ぶことが出来たほか、自然という環境を大切にした考え方から日本の歴史と私たちの生活の多様性まで、幅広いお話を叶匠寿庵という企業の在り方から学ぶことが出来ました。
●寿長生への訪問を通して日本の文化育てられた人の美意識を財産とする企業理念を体感したとともに、国文学を経営に取り入れる具体例を学ぶことが出来ました。環境保全から変化する社会に柔軟に対応していく姿勢など貴重なお話を伺い、人々に長く愛される企業の姿を見ることが出来ました。
●事前学習、寿長生の郷への訪問を通して、形にとらわれずに生命を生み出し人を一番大切とする企業理念や働く皆さんの表情の豊かさが印象的でした。季節を感じられる環境下で自らの手で商品を製作するこだわりが自然に感謝し一心に向き合う叶匠寿庵さんのものづくりの原点であることを学ばせていただきました。
●事前学習から寿長生の郷訪問を通して、叶匠寿庵さんの商品一つひとつに込める想いを直に感じ取ることができました。どのような過程を経て商品が生み出されるのか、寿長生の郷の空気感を実際に感じ、働く人々との交流を通して働くとはどういうことかを今一度考えるきっかけになりました。
●この授業に参加して、叶匠壽庵という企業が国文学を大切にしていること、素材や環境のことを考えながら商品作りを行っていることを知ることができました。持続可能な社会への実現に向けて、社会が注目する以前から仕組みを自然と取り入れている姿勢に感心しました。