2019年5月
栄養指導実習a
食生活科学科助手H.Y.
今回は、健康栄養専攻3年生の必修授業「栄養指導実習a」についてご紹介します。
この実習は、健康診断などで食生活を見直す必要性を指摘された中高年の方や、妊娠、授乳中の女性の方など、様々な対象者一人ひとりのライフスタイルに合わせた栄養指導のスキルと、栄養士としての的確な知識を身につけることを目的としています。
今回の実習前半では「ロールプレイングによるカウンセリング体験」を行いました。
カウンセリングは食生活を見直そうと考えている方々の健康づくりへの第一歩を踏み出すきっかけとなります。
「ロールプレイングによるカウンセリング体験」では、2人1組になり、カウンセリング役とクライアント役にわかれ実際にカウンセリングを行います。
今回のテーマは「最近あった楽しい出来事、悲しい出来事」でした。カウンセリング役はただ話を聞くだけではなく、表情や身振りなども意識的に取り入れてクライアント役の話を聞きます。
ロールプレイングによるカウンセリングの様子
皆さん、真剣に相手の話を聞いていました。
「相手が笑顔だとこちらもつられて笑顔になった」
「目線を合わせたり、相槌を打ってくれると共感してもらえていると感じ、安心して話せた」
などの意見がありました。
実習後半では「栄養指導スピーチ」を行いました。
「栄養指導スピーチ」は将来、栄養士として人前で話す際に必要なスキルを身につけることを目的としており、
今回は「災害時、避難所に遭難した方々を対象とした栄養指導スピーチ」を想定し、
自分で考えた避難所での食生活アドバイスを持ち時間1分で発表しました。
栄養指導スピーチの様子
視線の送り方、話す速度や表情を意識して、皆さん緊張しながらも笑顔で発表していました。
今回の実習では、栄養指導において必要なコミュニケーションの取り方や人前での話し方スキルを学びました。
食生活面から健康をサポートできる素敵な栄養士を目指して日々勉学に励んでいただきたいです。
Jフェス(5月11日, 5月12日)
食生活科学科助手S.S.
学祖?下田歌子が実践女子学園を創設してから、今年で120周年を迎えました。
これを記念し、学園発展の地である渋谷を舞台に、5月11日、12日に
実践女子大学創立120周年イベント「Jフェス」が開催されました。
両日ともに天候に恵まれました。
在学生や卒業生、渋谷?日野の両地域の方々による多数のイベントが催される中、
食生活科学科では「手洗いチェック」「六角返し」の2つのプログラムを企画しました。
まず初めに、「手洗いチェック」では、手洗いをする前後でどれくらい手が汚れているのか、測定キットを使用して比較を行いました。自分の手にどれくらいの菌がついているのかを知り、手洗いの大切さを実感していただくというものです。綿棒で手の汚れを拭き取り、拭き取ったものを機械で測定していきます。手洗いは衛生管理の基本であり、食中毒を予防することが可能です。
参加者からは、「手を洗うだけでこんなに菌の数が違うのか」といった驚きの声が聞こえました。また、率先して手洗い場に行き、一生懸命手洗いをするお子さんの姿も見られました。
2つ目は、「六角返し」です。「六角返し」は、真ん中からめくるとくるくると絵が変わっていくカードです。
学生が赤?緑?黄色の3色食品群にちなんだイラストを描いたものを用意し、食品の説明をしながら好きな色を塗って貰いました。食べ物の3つの働きを知ることでバランスよく食べものを摂取していくことの大切さを理解して頂けたのではないかと思います。お子さんだけでなく保護者の方も一緒に六角返しを作成し、食品の話や食べ物の働きに関する話が聞こえました。
その他ブースでは、地域連携として、日野市の菓子店とコラボレーションし、学生が考案した
野菜を使ったマドレーヌの販売を行いました。マドレーヌの味は、プレーン、ごぼう、人参、ビーツ、トマトの
5種類です。両日ともに学生が協力し販売を行いました。
お手伝いしてくれた食生活科学科の学生の皆さんは、来場者の方々に積極的に声をかける姿が印象的でした。
2日間、多くの方にお越し頂きまして、ありがとうございました。
実践入門セミナー
食生活科学科助手A.S.
若葉が目にまぶしい季節となり、吹く風にも初夏の香りが漂ってまいりました。
新入生の皆さんも入学から約1か月が経ち、ようやく学生生活にも慣れてきた頃と思います。
今回は1年生の必修科目である「実践入門セミナー」をご紹介します。
実践入門セミナーは、学生生活を送るうえで必要な知識?技術を身につけるセミナー形式の授業であり、
社会について視野を広げて卒業後の未来について考えることも目的としています。
授業内容によってクラス編成が異なるのも、実践入門セミナーの特徴の1つです。
第1回~第2回では、履修登録の方法、各専攻のカリキュラムや資格について説明がありました。
管理栄養士専攻では、卒業までに必要な単位数と、管理栄養士国家試験受験資格取得に必要な履修科目について、プリントの穴埋めを行いながら理解を深めていきました。
第3回では、1クラス20名前後の少人数編成で、
第2回で作成した個人別時間割表の確認や自己紹介を行いました。
自己紹介では、単に与えられた項目について話すだけではなく、
その事にまつわるエピソードなどを交えながら、自分なりに表現をしている姿が印象的でした。
自己紹介をきっかけに話題が合い、仲良くなった人たちもいたようです。
「緊張してしまって上手く話せなかったな…」と感じた人も、今後の授業を通して、
少しずつプレゼンテーションに慣れていってほしいと思います。
第4回では図書館ガイダンスが行われ、
早速、図書館探索課題を片手に図書館内を散策する1年生の姿が多く見受けられました。
本学の図書館は充実しており、地下2階から地上2階まで広範囲を占めています。
和洋図書から学術雑誌、電子ジャーナル等、蔵書は数十万冊に上るため、
学内データベースを活用して目的の図書を探し出すことが有効です。
図書探索課題を通して、「想像していたよりも広くて驚いた」、「図書や文献の探し方がわかったので、
今後のレポート作成時などに上手く活用していきたい」といった感想が多く寄せられました。
今後の実践入門セミナーでは、文献などの文章の読み方?レポートの作成方法、プレゼンテーション、
キャリア形成の準備の実施を予定しています。
足球现场直播,大发体育在线の意味するように、新たな時代で大きく花を咲かせる希望をいだき、
それぞれの目標に向かってしっかりと学んでいきましょう。
解剖生理学a(4/26)
食生活科学科助手M.M.
本日は管理栄養士専攻と健康栄養専攻1年生「解剖生理学a」の授業をご紹介します。
この授業では人体の仕組み(形態と構造)、人体を構成する機関や器官系が生命?健康の維持とどのように関わっているかを学んでいきます。
今回は細胞学や組織学の基礎の授業です。
生物は個体から器官系、器官、組織、細胞と階層構造になっており、
生物は細胞と細胞間物質の集まりによって出来ています。
細胞は生命活動の最小単位です。
皆さんは人間の身体がどれくらいの細胞で出来上がっているか知っていますか?
先生が数人の学生に聞いてみるとすぐに答えが出てきました。
答えは「数十兆個」です。
細胞は分裂により増えていきますが、1個の細胞が2個に、2個の細胞が4個にといったふうに増えていきます。
何回分裂を繰り返したら人が出来がるぐらいの細胞の数になるのでしょうか。
1個から2個へ。2個が4個、4個が8個……気が遠くなりそうですね。
10回繰り返すと1024個。やっと1000個を超えてきました。
あと何回繰り返せば数十兆までいくのでしょうか???
こちらの答えはなんと46回!
1個の細胞から46回分裂を繰り返すことで数十兆という数になるのです。
学生もとても驚いていたようでした。思ったより少ない回数ですよね。
ヒトが出来上がりました。さて生物としてのヒトの特徴はなんでしょうか?
これも先生が学生に質問し答えを聞いていきます。
「コトバを話す?」
「道具を作る?」
間違いではありませんが、コトバのようなコミニュケーションならイルカでも可能ですし、
道具もチンパンジーなどもつくることがわかっています。
学生同士で話し合いながら考えていたら数人答えが出たようで先生が聞きに行きました。
「二足歩行?」
「あーおしい!その前に二文字!○○二足歩行です!」
学生もわかったようで
「直立二足歩行!」
と答えてくれました。
ヒトとしての1番の特徴は「直立二足歩行」出来ることなんだそうです。
そのおかげで、発達した脳があり我々は複雑な言語を話すことができ、足と手の役割が大きくかわり、
手は器用になり道具をつくることが出来るようになったのです。
学生達も納得した表情で先生の話を聞いていました。
授業の最後に映画「マイフェアレディ」のある場面を見せて下さいました。
この動きが筋力を生かしたうえで行われているものだというシーンがこの映画にあるのです。
オードリーヘップバーン扮するイライザが部屋の階段を駆け上がるシーンです。
階段をのぼるときは踏み出すために通常頭が上下しますが、このシーンでは最後だけ上下することなく、すっとのぼり切るのです。この動作を真似してみるといかに難しいのかわかります。
「解剖生理学」や「人体の仕組み」などと聞くと難しい分野だと思う学生もいるかもしれませんが、
映画やアニメーションの世界など皆さんの身近なところにも活用されています。
まだ大学の授業は始まったばかりで、慣れないことも多いかと思います。
課題にレポート提出、学生によっては、高校生時代に不得意だった分野を頑張らなくてはいけないこともあります。
そして授業で教えて頂く知識や教科書はとても大切です。
せっかく大学生になったのですから教えてもらった知識をそのままにするのではなく、
そこからさらに視野を広げて様々なことに興味をもって大学生生活を過ごしてもらえるとうれしいです。