2018年2月
卒業論文提出!(食品化学研究室)
食生活科学科助手A.N.
まだまだ寒い日が続いていますが、もう春がすぐそこなのか花粉症の私にはなかなか厳しい季節です。
食物科学専攻の4年生は卒業論文発表会から一息つく暇もなく卒業論文作成に勤しんでいます。
食品化学研究室のゼミ生たちは迫りくる提出期限と慣れない論文作成にヒーヒー言っているようですが、
「○日までに終わらせて卒業旅行に行く!!」などと、完成後の楽しみを糧にして頑張っています。
パソコンの前で頑張るゼミ生に、心の中でエールを送る日々です。
さて、卒業論文はデータを作成して終わりというわけではなく、一冊の冊子にして提出となります。
研究室によって製本方法は様々ですが、今回は食品化学研究室をはじめ多くの研究室が使用している製本の様子をご紹介します。
使用した製本用具はこちらです。
まず、透明カバー1枚、厚紙(黒)2枚、厚紙(青)2枚と、作成した論文に穴をあけていきます。
穴をあけたパーツ、論文を順番通りまとめ表側からくしをさします。
ストリップをはめた製本機に論文をセット、バーを手前に引いてぎゅっと抑えつけ、ハンドルを下ろします。ランプが消えたら完成です。
製本の様子を見ていると、ほとんどの学生が穴を開けた瞬間や完成した冊子を手に取った瞬間、「お~!!」「あ~!!!」と声をあげ、学生同士ハイタッチをするなどとっても良い反応を見せてくれます。
達成感に満ち溢れた表情がとっても印象的で、見守るこっちまで嬉しくなりますね。
出来上がった論文を先生に提出して認められれば、晴れて卒業の要件を満たすことになります。
4年生は卒業論文が卒業最後の科目です。ほとんどの学生は次に会うのが卒業式になります。
その時にまた元気な顔を見せてくれたら嬉しいです。
卒業論文発表会(食物科学専攻)
食生活科学科助手Y.Y.
天気にも恵まれ春の暖かさを感じられる中、2月14日(水)食物科学専攻の卒業論文発表会が開催されました。
3年時に自分が興味のあるゼミに所属し、各々でテーマを考えこの日のために、約1年間研究や調査に取り組んできました。
今年度は食品化学や加工学、調理学、食文化、食品開発など、全12研究室 55題の発表がありました。
学生からは緊張が伝わってきましたが、堂々と発表に臨んでいました。
また、会場の質問にもしっかりと答える姿は非常に頼もしく思え、大学生活4年間の成長を大きく感じる発表会でした。
今年も研究協力者やOB?OGの先生など沢山の方々にご来場いただき、ご講評やコメントを頂きました。
発表会が終了した後は、2月中に本文を仕上げて製本し、提出をします。
提出までまだ気は抜けませんがひとまず、皆さんお疲れ様でした。
教職実践演習(栄養)について
食生活科学科助手S.S.
今回は、栄養教諭の必修授業である「教職実践演習(栄養)」についてお伝えします。
本学の「管理栄養士専攻」「健康栄養専攻」では栄養士の免許状取得の他に、小?中学校の栄養の先生である「栄養教諭」という資格を取得することが出来ます。
教職課程の授業は1年生から始まり、4年生の前期には実際に小学校で児童に対して授業(教育実習)を行います。
4年生の後期にはこれまでの授業を総まとめとした「教職実践演習(栄養)」という科目があります。
小学校での指導を行うことを想定した模擬授業(調理実習)を行います。
教員役の学生2人1組で模擬授業のテーマを決め、授業の流れをまとめた指導案の作成と、教材の作成等の準備を行います。(教員役以外の学生は児童役として模擬授業に出席します。)
まず最初のペアのテーマは「ちらし寿司を作ろう」です。
初めにデモストレーションを行い、実習に移ります。
ひな祭りを想定した授業内容のため、ひなまつりはどういう行事なのか、行事に食べる食事についてもわかりやすく説明してくれました。
続いてのペアのテーマは「1人1品に挑戦!みんなで給食を作ろう!」です。
小学校の給食に良く出される「ハンバーグ」、「野菜ソテー」、「味噌汁」を3人班で1人1品ずつ作りました。
模擬授業の後は児童役として参加した学生を含めてみんなで良かった点や改善したほうがいい点、模擬授業に対する意見を出し合い、話し合いをします。
言葉がけや授業の進め方、どのような授業を行ったら児童?生徒が主体的に参加できるのか、授業のあり方等を考える機会となりました。
調理学及び実習(食物科学専攻?生活環境学科)
食生活科学科助手H.M.
期末試験も終了し、学生は長い春休みに突入しました。
さて今回は生活環境学科と合同で行う「調理学及び実習」という授業をご紹介したいと思います。
この授業は主に家庭科教員を目指している学生を対象とした授業で、文化鍋でご飯を炊いたり、鰹節と昆布で出汁を取ってすまし汁を作ったりと基本的な調理技術を学ぶ授業です。
各学科の3年生が授業を履修しています。
先日、最後の授業では「利休饅頭?いちご大福?水羊羹」の3種類の和菓子を作りました。
利休饅頭は千利休が好んだといわれている黒糖を使ったお饅頭です。
本学では蒸しあがったあと、焼印(千鳥?桜?校章)を押しています。
いちご大福は意外と簡単に作れると皆さんはご存知でしたか?
実は大福の皮は白玉粉とお水、上白糖、電子レンジがあれば簡単に出来てしまうのです。
まずは耐熱性のボウルに白玉粉(75g)とお水(95g)、上白糖(15g)をいれ、木べらなどでよく混ぜます。
よく混ざったらラップをし、電子レンジ 500~600Wで2分加熱し、全体が均一になるよう力を入れてしっかりと混ぜます。
もう一度電子レンジで1分加熱し、再度均一になるよう木べらで混ぜ、片栗粉をしいたバットなどに入れ、35g前後に分けます。
生地を両手で引っ張りながらのばし、餡といちごを包みます。
生地を合わせた部分を下にし、余分な粉をはらったら出来上がりです。
初めて和菓子を作った学生も多く、作ってみた感想を聞いてみました。
「いちご大福やお饅頭がこんな簡単に作れてびっくりしました。
バレンタインも近いのでみんなに作ってあげたいです。」
「利休饅頭やいちご大福を包むのが難しかったです。
でも利休饅頭に焼印をきれいに押せて、見た目も可愛いし、美味しかったです。」
2年後にはこの授業で学んだことを生かし、調理する楽しさや食べる楽しさを伝えられる先生になってくれたら嬉しいなと思います。