国文学マーケティングプロジェクト
<指導教員>深澤 晶久
<発表日時>2021年12月20日
<発表場所>オンラインプレゼンテーション
日本文学との関わりの深い企業を実際に訪問調査することを前提に、学生が事前学習として主体的に企業について研究すると共に、視察に関しては企業経営者からの講話など、企業の現場での体験をもとに、国文学を学ぶ学生ならでは視点で企業を見つめ、今後の社会人としての活躍のための力を習得する。
本科目は、2020年度開講科目であり、国文学とマーケティングの結びつきを学ぶ新しい視点を有する講座となる。昨年度と同様、叶匠寿庵と資生堂パーラーを連携企業としており、滋賀県大津市にある叶匠寿庵本社視察に関する活動となる。
また、本講座は、国文学科の入試対策として、すでにオープンキャンパスなどで、その内容を幅広く告知している。
News
2021年度
叶匠壽庵様の「寿長生の郷」を訪問し、商品がモチーフとした国文学の作品、具体的には和歌であり、創立者がもともと持っていた知識の中にそのヒントがあったことをうかがいました。このことから景色を表している古典文学が、私たち現代人の生活に身近に存在しており、企業でも用いられているほど大切であることを理解し、国文学を学ぶ意義に改めて気づきました。また、同時に「働き方」についても考えることが出来ました。私は企業や会社イコールオフィスでのデスクワークと考えていたので、叶匠壽庵様では、部署を超えて、あらゆる社員の方が、様々なフィールド、しかも自然の中で助け合って仕事に取り組んでいる姿を間近で拝見し、働き方の多様性までをも実感しました。
里山を余すことなく使っていることが特に印象的でした。様々な仕事に携わることで、普段を忘れがちな、国文学を意識した経営の理念や、地味な作業の積み重ねこそが、お客様への感謝の気持ちを表すことに繋がっているのだということをお聞きしました。
今回、寿長生の郷を訪れることで、国文学とマーケティングの関係を深く知ることが出来、また、かなり前からSDGs経営を行っておられたことに衝撃を受けました。叶匠壽庵様がSDGsに臨む姿勢から、本質的な「持続可能性」の大切さを学ぶとともに、その視点から企業経営のこと、樹木の栽培の件、水の使い方等など、を考えるきっかけとなりました。
あっというの間の寿長生の郷の滞在時間が過ぎ、国文学を徹底的に学ぶことの大切や、常に視野を広く持って、授業を履修することなど、とても学びの多い一日となりました。(参加学生の報告書より)