人間工学研究室
<指導教員>佐藤 健
<発表日時>2021年12月4日
<発表場所>学会 人間-生活環境系シンポジウム(大同大学)
調理?食品加工動作を既存機器?設備を用いて、測定、評価する。わかりやすさ、作業の疲れにくさ、作業の習熟が必要であるなど人間行動の測定評価に関して研究する。
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2021年度
【発表内容】
調理動作における人間工学的測定評価項目の検討を行った。本研究では自動化が困難とされる水産加工の中でも、必要不可欠な工程である三枚卸しを取り上げた。被検者は三枚卸しの熟練度の異なる作業経験者5名で、作業姿勢評価、作業工程評価、筋活動評価、作業効率評価の4つの人間工学的測定評価の検討を行った。それぞれの項目において被験者の経験に基づく結果が得られた。さらに作業環境が同一であれば、身体的特徴が首角度や加速度の値に反映した。MODAPTS法による時間と作業内容の作業効率評価によって、習熟して効率が上がる作業と必要不可欠な時間がかかる作業を確認することができた。本研究の測定評価手技は、調理作業の標準的な手順をつくるための人間工学的測定に有効な評価方法であると言える。
【学生の報告成果】
質疑応答にて、一般家庭の調理台の高さを考慮する必要があるとご指導頂きました。測定評価の際に使用する調理台の高さ、一般的な家庭の調理台の高さ、水産加工工場の調理台の高さをそれぞれ測定し比較した上での評価を行う手順を今後の研究に活用します。
学会の発表当日、午前9時に名古屋で開催されるため早朝にスーツを着用して新幹線に乗りました。そういった経験は今までにはなく、将来出張などに行く際の貴重な経験になったと思います。発表の際は現地の参加者方とZOOMで聞いている方々に内容が伝わるように、会場とZOOMの映像とスライドの3方に意識を向けつつ発表時間も気にしながら喋るというマルチタスクが一番困難だと感じました。事前に喋る練習を十分に行うことで、喋ること以外にも意識を向けられ発表時に余裕を持つことができると身をもって知ることができました。加えて他の方々の発表が非常に興味深く、身の回りのどういったものが興味を持たれて研究されているのか、どういった結果が得られたのかを聞くことが面白いと感じました。それらを受けて自分ならどう発展させるかを考えて伝える大切さを実感しました。