井上 綾野先生
なぜ買ってしまうのか?を考える
井上 綾野(INOUE Ayano)/ビジネス社会学科
慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程満期退学後、目白大学経営学部専任講師、准教授を経て2019年4月より現職。専門は消費者行動論。
Q1. 先生の研究分野は何ですか。その研究を始めたきっかけは何ですか
小さいころから、「なぜこの人はこの商品を買うのだろう?」ということに興味がありました。百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアで、買物をする人の心理や行動に強い関心を抱いていました。大学でマーケティングを学び始めて、自分が幼少期に疑問に思っていたことは、「消費者行動論」という学問で学ぶことができるということを知りました。世の中には買わないと生きていけないものもありますが、買わなくても生きていけるものもたくさんあります。どちらかというと、後者の特に、消費者の「合理的でない」買物を専門に研究をしています。
Q2. 先生が担当されている授業の中で、学科を決める1年生やゼミを決める2年生におススメの授業は何ですか
2年生の「マーケティング論」をおすすめします。マーケティング論には、企業のマーケティング戦略のほかに、流通論、広告論、消費者行動論等、様々な分野がありますが、それらを網羅的に学ぶことができます。
Q3. 先生のゼミはどのような活動をしていますか。どんな雰囲気ですか
ゼミでは、グループワークを中心に、理論と実践の接点を意識した活動をしています。様々な企業のご協力をいただいて、企業の抱える課題を学生さんならではの視点で解決していきたいと思っています。
Q4. 先生のゼミでは、どのような卒業論文のテーマがありますか
「主要購買層と広告モデルのジェンダーとの齟齬に対する大学生の反応」、「店舗のオムニチャネル化に対する顧客の評価」など、マーケティング、広告、流通、消費者行動に関するテーマで卒業論文に取り組んでいます。
Q5. 先生の大学時代の楽しかった思い出は何ですか
大学時代、アルバイトをしてお金を貯めアメリカに短期留学をしました。当時日本にほとんど店舗がなかったスターバックスに行って友人たちとコーヒーを飲んだり、カリフォルニアの海で遊んだり、大学とは異なる友人をたくさん作ることができました。
Q6. 受験生に人間社会学部に入学したら、どのような学生になってほしいですか
大学4年間はとても短いものです。その間に何ができたか?は、個人的には「いくつ殻を破ったか」によるものだと思っています。私が短期留学したものそうですが、どんな小さなことでも構わないので、大学をベースにしながら、外との交流を積極的にして、自分の殻を破ってみてください。