髙木 裕子先生
COMMUNICATION! ~ 見る経験と見える世界の扉を開けて ~
コミュニケーションは見極めようと思ってもなかなかできません。能力を探し求めようと求めても極めることはできません。知っていると思ってもまだ見極めてはいません。見る経験と見える世界がその扉を開けるのです。
髙木 裕子(TAKAGI Hiroko)/現代社会学科
代々東京青山。国際基督教大学大学院教育研究科博士前期(教育工学)?東北大学大学院情報科学研究科博士後期(情報科学)修了。関西外国語大学外国語学部 専任講師。国立大学法人山形大学教育学部?同大学院教育学研究科(旧名称) 助教授から教授。旧文部省研究員 内地?在外(アメリカ)。客員教授(国際教養大学大学院、パデュー大学大学院、ウィリアム&メリー大学、シンガポール国立大学)。内閣府青年国際交流事業 指導官?国際青年育成交流事業(タイ国) 団長。皇居にて拝謁賜る。
Q1. 先生の研究分野は何ですか。その研究を始めたきっかけは何ですか
教育工学。きっかけは著名な教授がICUにいらしたこと。アメリカ仕込みの教え方とそれまでにない学問を学ばせてくださったことは大きかったです。授業設計と学習環境デザイン、コミュニケーション学と統計学がそれです。
Q2. 先生が担当されている授業の中で、学科を決める1年生やゼミを決める2年生におススメの授業は何ですか
「コミュニケーション概論」。
コミュニケーション学がわかるだけでなく、コミュニケーションを図る時どんなことが起きやすく、どんなことがズレるのか。社会現象とされるコミュニケーション上の問題は?会話を円滑にするにはお互いに意図を推測し合うことが大切。でも、コミュニケーションで中心的な役割を果たすのはことば。どんな場面で、どんな言い方をすれば皮肉になったり、攻撃行動になってしまったりするのか。人間関係はどうなるのか等を考えること。「社会言語学」ではさらに専門的かつ方法論としても学びます。
Q3. 先生のゼミはどのような活動をしていますか。どんな雰囲気ですか
目標はコミュニケーションよる知の循環を作り出して、知の創発をすること+人材育成?支援。研究での問いはこちらへ(ncase.me)。活動は【海外】日韓中の「青年国際シンポジウム&フィールドスタディ」、マレーシアでの国際交流プログラム、タイではカセサート大学との「タイキャンプ」。過去10年はシンガポール国立大学とグローバル人材育成を目指した国際協働学習のプロジェクト「日系企業訪問」+世界で戦う日本企業に学ぶ「企業セミナー」等々。【国内】富士吉田市での街おこし事業と安曇野フィールド調査。雰囲気は各活動をご覧ください。
【社会貢献】https://bousai-bunka.myportfolio.com/、
「私たちは今ここにHP」http://jyoho-shien.org/case_study/case15/index.html、
【12】補助事業概要の広報資料 (medical-bank.org)
Q4. 先生のゼミでは、どのような卒業論文のテーマがありますか
現在までの論文数約200。同じようなものは一つもありません。テーマは広くコミュニケーションに係わるもの全て。フィードバック研究や実践を扱うリフレクション学のようなものも。経験や(社会文化的)環境が学習や成長とどう係わり、人にどう作用するのか。量的と質的研究でやっています。
Q5. 先生の大学時代の楽しかった思い出は何ですか
いろんなことができたこと。巡り逢えないような人達と出会えたこと。できたばかりのアメリカの広告代理店ヤング&ルビカム(Y&R)での仕事は楽しかったです。調理師免許も華道等の師範免許も、人形作家や帽子のアトリエで助手のようなことも。。。
夢は探求の冒険旅。自由に世界を駆け巡りたいです。
趣味の絵! TAKAGI?
Q6. 受験生に人間社会学部に入学したら、どのような学生になってほしいですか
ご自身を成長させ、変化する環境に対応できるようになりたいなら、可能性や方法はいくらでもあります。その扉を開けるかどうかはあなた次第。まだ知らない世界も、まだ見えていないものもたくさんあります。やりたいことは悔いのないよう。神が与えてくださった自由という時を自らの答えを出すべく、挑戦し続けていってください。