今田 一希先生
自分の「好き」を通じて、モノ?コトの客観的な「良い」「凄い」を表現?発信する
今田 一希 (Kazuki Konda)/社会デザイン学科
東海大学理学部、理学研究科を修了。修士(理学)。2024年4月より現職。
横浜市立大学データサイエンス研究科?特任助教(2021年)、生命ナノシステム科学研究科?特任助教(2022年)、中央大学理学部?教育技術員(2023年)。
スポーツデータサイエンスをメインテーマに、それを応用した自然科学やマーケティングに関するデータ分析を行う。
Q1.先生の研究分野は何ですか。その研究を始めたきっかけは何ですか
データサイエンス、特にスポーツに関して数理的にどのように「凄さ」を評価するかという研究を行っています。
この研究分野を選択したきっかけはいわゆる「推し活」でした。
「自分の好きな『推し』選手と似た立場の他の選手はどちらがどう凄いか?」。
それはファンとして感情的に主張する分にはどこまでも平行線で、誰にも公平な物差しを使って自分の「推し」を推すにはどうしたらよいか。その方法として出会ったのが、データサイエンスでした。
Q2.先生が担当されている授業の中で、学科を決める1年生やゼミを決める2年生におススメの授業は何ですか
データ分析をするためには、パソコンとのコミュニケーションは欠かせません。
パソコンとのコミュニケーションに必要な言語は各種プログラミング言語です。なので、プログラミング基礎が少しでも楽しかったな、物足りないな、と思った方は是非ご検討ください。
私の担当外でも、入学前のワクガクや、様々な授業で行われるPBLが楽しかったな、という方も是非ご検討ください。
Q3.先生のゼミはどのような活動をしていますか。どんな雰囲気ですか
2026年度から担当予定なのでまだまだ計画段階です。
3年生ではグループワークとして初歩的なデータ分析手法について調べ、実践していただき、ご自身の趣味?興味?特技のまわりではどのようなデータ分析が行われているかを調べ、実践していただきたいと思います。
その上で4年生ではコンペティションなどに参加し、3年生で調べ、実践したことを応用したり、そういったイベントへの参加を通じて他大学の同世代との交流を広げていただく活動を予定しています。
Q4.先生のゼミでは、どのような卒業論文のテーマがありますか
2026年度から担当予定なので理想的にはですが、ご自身の趣味?興味?特技についてデータ分析を通じて考えたことを卒論としてまとめてもらえたらいいな、と思います。
データサイエンスを行う目的には、「これって不便だな」「物足りないな」「こうしたらもっと良くなると思うんだけどな」という課題があります。それに対し、「じゃあどうしたらいいか?」ということをデータ分析を通じて表現してもらえたらと思います。
Q5.先生の大学時代の楽しかった思い出は何ですか
私はQ1の通りデータ分析を勉強するために大学へ進学しました。しかし、当時はまだ「データサイエンス」という言葉は一般的ではなく、まだ専門の学科や、それに特化した授業もありませんでした。
その中で自分の進学目的に合いそうな授業を探し、得た知識を自分の趣味に実践してみたことは、楽しかった経験です。
また、分析結果をSNSなどで発信していたのですが、就活の際にいくつかの企業の方から「あのアカウントの人、君なの?」と声をかけてもらったことはかけがえのない経験です。
Q6.受験生に人間社会学部に入学したら、どのような学生になってほしいですか
世の中の様々なものは、不完全なものだと思います。なので、「何が不完全なのか」「もっと良くなるにはどうしたらよいか」という問題意識を持ち、課題解決方法の考察をできる人材に最終的には育っていってほしいと思っています。
そういう発見をしやすいのは、ご自身の趣味?興味?特技についてだと思います。
だからまず第一歩として、ご自身の趣味?興味?特技を持っている学生になってほしいです。