環境科学?エネルギーゼミ
<指導教員>菅野 元行
<活動期間>2018年4月13日~2019年1月25日
<発表場所>常磐祭およびエコプロ2018
現代生活学科の環境科学?エネルギーゼミでは、学生が学術活動を発揮できる大学というコミュニティの中で実現可能な環境活動、並びに自然エネルギーの導入を目指したエコキャンパス構想の実現に向けて研究教育を行っている。その端緒として、今年度はゼミの学生が割り箸やペットボトルのキャップの分別回収による廃棄物有効利用の環境保全、さらに太陽光発電やバイオマスの使用による自然エネルギーの実現の可能性について研究を行い、研究内容の発表を行う。
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2018年度
2018年度の現代生活学科 環境科学?エネルギーゼミでは、大学の中で実現可能な環境活動によるエコキャンパス構想の実現に向けて研究教育を行いました。ゼミの学生が割り箸やペットボトルのキャップの分別回収による廃棄物有効利用による環境保全について研究を行い、常磐祭(日野キャンパス)及びエコプロ2018の2ヶ所で研究内容の展示発表を行いました。
具体的には、割り箸やペットボトルのキャップを大学生が分別したくなる回収ボックスの作成から始まり、実際に回収し、他所に提供する作業、それぞれの回収後の利用方法に関する調査、廃棄物問題や環境保全に対する大学生へのアンケート調査による大学生全体への環境保全意識の啓蒙など、幅広い方法から持続可能で低炭素な循環型社会の構築を目指した実践的学術活動を展開しました。
①常磐祭(日野キャンパス)
パネルとゴミの分別を促すミニゲームを2日間出展しました。子供から大人までがゲームを通して普段意識しない身近な分別方法、身近な環境への理解度などを改めて考える場、またそれを次から意識し、習慣化してもらえるような場を提供することを狙いに、夏休み明け後から休み時間、ゼミの時間等を有効活用しながら準備を進めてきました。
展示内容を考える段階で、小さい子の入場割合が多い中、いかに簡単に環境について知ってもらうかを考えることに苦戦しましたが、結果は展示のブースとは思えないほどの方々が足を運んでくださいました。中には二日間来て、ちゃんと分別をするようになったと言ってくださる方もおられて、内容、狙いともに目標は達成できたと思います。
②エコプロ2018
日野キャンパスをエコキャンパスにすることを目標に活動しています。まずはできることから始めようということでペットボトルキャップの回収に力を入れてきました。最初に学生の意識調査から行いました。その結果を参考に私たちの活動をより多くの学生に知ってもらい、エコキャンパス作りに協力してもらうにはどうしたらいいのか考え話し合い、回収BOXに工夫を凝らすことにしました。まずはBOXを透明のポリプロピレンシートで作ることで、キャップを入れたらキャップの色にBOXが色づくようにし、BOXの形は学生の目につきやすく女子大らしさを出すためにハート型にしました。そして多くのキャップを集めるために回収BOXを学内の多くの場所に設置しました。その結果、約10キロのキャップを集めることができました。
お昼休みが終わると校内のゴミ箱にはゴミが溢れます。その風景にもどかしさを感じ、使ったら捨てるのではなくリサイクルして新しい製品に生まれ変わることは素晴らしいことだと思い、なにかリサイクルできるものはないかと考えたところ、使用済みの割り箸のリサイクルにたどり着きました。回収した割り箸は製紙会社へ委託し、紙の一部になっています。ゴミ箱の近くに割り箸回収BOXを設置し、ゴミを捨てるときに回収BOXへ分別してもらいます。また、回収BOXを普通の箱にするのではなく二択の質問をつけることで入れたくなるようなBOXにしました。その結果、認知度も上がり、3000本を超える割り箸を回収することができました。
以上のエコプロ出展により、企業や他大学とのつながりも増え、学生自身にとって貴重な体験となりました。特に武蔵野大学の学生による環境プロジェクトの一つの「ペットボトルキャップのリサイクル」について共同で実施する運びとなっています。