国文学科研修旅行 文学の土壌を歩く
<指導教員>湯浅 茂雄
<活動日時>2018年9月5日~9月7日
<発表場所>常磐祭?冊子
日本文学に関わる名所?旧跡を実際に旅することを前提として、学生が事前に主体的に調べ、コースも十分に検討した上で、旅行用資料を冊子にまとめる。旅行の実施にあたっても、冊子を基にして、適宜、勉強会?反省会を行う。旅行後、名所?旧跡の旅から得られたものを検証し、報告冊子?パネル(大学祭の展示を想定)にまとめる作業を行う。これらの事前?事後の学習?作業を通して、文学の生まれた土壌(言語を含む)に直接的に触れた体験を確実な理解へと導くとともに、さらに関連する分野への興味を広げる。また現場に立つ、実物に触れることの大切さも学ぶ。合わせて学科の専門科目を学ぶ上での意識を高める。
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2018年度
本ゼミナール活動においては、石川啄木の函館における文学活動とその足跡を訪ねることを中心に、事前に勉強会を開催し、冊子を作成した上で現地を訪ねた(9月5日から9月7日)。その後現地で新たに気がついたことや、学んだ点をつけかえる形で、渋谷常磐祭での発表のために授業後、他の活動の学生(文学散歩プロジェクト、万葉旅行、上代文学ゼミ、和綴本ワークショップ)たちとともにパネル作成や展示に工夫を加え、13日、14日の本番に備えた。当日、すでに述べたようにパネル展示、冊子配布、ビデオ上映及び学生による説明?解説によって発表を行った。2日間の来場者は一般?学生?父母含め1150名を超えた。
研修は1年生2名、2年生8名、引率教員2名の12名で、2018年9月5日から9月7日までの2泊3日で実施しました。9月6日未明には北海道胆振東部地震に遭遇しましたが、幸いのことに学生達には全く怪我はなく、元気に研修を終えることが出来ました。日程は以下の通りです。
【一日目】羽田空港発函館空港着、函館市内宿泊ホテルチェックイン、 啄木小公園、啄木一族の墓、立待岬、青柳町散策、亀井勝一郎文学碑、函館山?夜景見学、 函館市内ホテル宿泊
【二日目】ホテル発(終日貸し切りバス利用)、函館市市縄文文化交流センター(中空土偶<道内唯一の国宝>)、大沼公園散策見学(昼食)、トラピスト修道院、五稜郭タワー、函館奉行、函館市内ホテル宿泊
【三日目】ホテル発、青函連絡船摩周丸見学、函館市文学館、金森赤レンガ倉庫、八幡坂、旧函館区公会堂、旧イギリス領事館、函館市北方民族資料館—トラピスチヌ修道院等、函館空港発羽田空港着
研修地の風土(函館)と、その風土に関わる文学者たち(石川啄木?亀井勝一郎?久生十蘭?井上光晴など)に関する事前?事後の学習?作業を踏まえながら、文学の生まれた土壌(言語を含む)に直接触れる体験を通して、机上の学習では得られない発見や理解へと導くとともに、さらに関連する分野への興味を広げることを目的としています。また、学生達は、現場に立つ、実物に触れることの大切さも学び、これらを通して学科の専門科目を学ぶ上での意識を高めました。