ららすた(日野キャンパス学生ライブラリースタッフ)
<指導職員>川島 恵子 鈴木 絵里香
<活動日時>2018年5月10日~2019年3月31日
<発表場所>常磐祭及び学生協働ワークショップ
2018年4月11日から「学生が自主的に企画?活動する図書館スタッフ」として発足した学生ライブラリースタッフの日野キャンパス登録者は7名となり、5月10日から毎週木曜日を活動日として本格的に活動を開始している。渋谷スタッフとSkypeを通じてミーティングを行い、団体名称(ららすた)、団体ロゴを決定した他、連絡手段として無料SNS掲示板「サークルスクエア」を利用するなど、限られた時間の中で学科?学年を越えた積極的な交流を行っている。今年度の活動予定は日野図書館内企画展示、学生選書ツアー、三省堂書店POPマイスターによる「POP作成講座とワークショップ」、常磐祭への参加、日野市立図書館担当者による「読み聞かせ講習会」、渋谷キャンパス図書館や協定校図書館の見学会、日野市立図書館ヤングスタッフや渋谷キャンパススタッフとの「本の交流会」、「ビブリオバトル」、学内外発表時のための学生スタッフユニフォームや図書館グッズの製作を行う。
News
2018年度
第5回を迎える「学生協働ワークショップ in 東京」に東京近郊の9大学、11団体の1団体として、本学からは食生活科学科4年と現代生活学科1年(各1名)のスタッフが渋谷スタッフ(4名)、職員(2名)とともに初めて参加した。各団体が事例を持ち寄り、多くの学生と学生協働に関わる教職員がそれぞれお互いの活動について情報共有し、各自所属する図書館での取組みを更に活性化させることを目指して開催され、当日は3種のワークショップを行った。
①ミニ展示見学&情報交換
各団体が指定の場所に「写真でアピール!私たちの活動」をテーマにミニ展示を行った。本学は活動初年度らしく、スタッフがデザインしたロゴを紹介するとともに、夏期休暇中に行ったPOP講座の案内やその様子、「夏」や「涼しくなる本」を特集した各キャンパスでの企画展示写真、過去数年分の学生選書ツアー本の小冊子を展示した。
展示見学を兼ねた情報交換会では、空のビンゴ用紙が配られ、各自が情報交換した相手が所属する団体名で埋めていく課題も与えられていた。これはより多くの人と交流し、次のワークショップを楽しむための工夫として仕掛けられたものであった。
②各団体自己紹介
各団体は抽選で指名された順に3分程度自己アピールを行った。参加者は①で作成したビンゴ用紙に指名された団体名があれば「当たり」とし、ビンゴした順に次回ワークショップで訪れたい図書館の希望を出すことができる制度となっていた。
●休憩を兼ねたお茶の水女子大学附属図書館見学ツアー
ツアーはお茶の水女子大学の図書館サポートスタッフ(学生)が行った。
③グループワーク「図書館にこれはあり?なし?」
所属?学年が異なる3つのグループに分かれ、「図書館にAサンバ、B宿泊、Cデザートはありか?」を検討。グループ内でさらに肯定する立場と否定する立場が指定された。まず、それぞれ立場ごとに意見をまとめ、次にグループ内でそれぞれの主張を発表、さらにグループ内でどちらの意見を採用するかを討論し、発表した。
結果としてどのグループも「アリ」という結論に至ったが、参加したスタッフは、グループワークを経て、学生スタッフとして活動する際は、「柔軟性」を持って取り組んでみることが大切であると感じることが出来たようである。他にも、図書館に関わる多くの人々との交流は発見が多かった、という感想も挙がった。
参加したスタッフは全体を通して、以下の気づきと今後の展望を得た。
?本学の図書館を「学びと楽しく向き合える場」と感じてもらえるような環境作りをしたい
?様々な団体の特色や良さが改めて分かったので、今後も交流し、互いに高め合いたい
?本学の図書館しか知らず視野が狭かったと思うが、他大学の活動を知り、本学にはない部分、あるいは本学特有の部分を見つけることができ、とても考えさせられた
常磐祭全体での図書館への来館者数:11/3(土)527名、11/4(日)440名
①絵本?紙芝居の読み聞かせ
9月に日野市立高幡図書館児童書担当者へ依頼し実施した「絵本読み聞かせ講習会」の成果発表の場として、図書館に来館した子どもたちへ絵本?紙芝居の読み聞かせ会をおこなった。自分達で読み聞かせに適した絵本を選書し、11/3(土)13:30~の1回、11/4(日)11:00~?12:30~?14:00~の3回の会を設定。大変好評だったため少人数での臨時会もかなりの回数おこなった。事前に生活文化学科教員からアドバイスをもらったり、保育演習室を借用して練習会をおこなったり、紙芝居や紙芝居舞台を借用するなど、学科との連携も実現した。また、渋谷ららすたメンバーの一部も参加して読み聞かせをおこなうことで、キャンパス間の交流を深めることができた。
②くつろぎ空間
図書館内に畳を敷きつめ、カラフルなクッションを並べて音楽を流し、「くつろぎ空間」を演出。図書館所蔵の絵本を置いて自由に読むことができたり、その場の雰囲気や来場者の年齢に合わせて、折り紙の本を使った「即興折り紙ワークショップ」や「即興絵本?紙芝居の読み聞かせ会」をおこない、小さい子どもたちや保護者が楽しそうにくつろぐ姿が見られた。くつろぎ空間入口に設置したホワイトボードの自由お絵かきコーナーも人気だった。
③POPコンテスト
8月に開催した「学生選書ツアー」に参加した学生のPOPを図書館前に展示し、10/13~11/4に両キャンパス同時開催のPOPコンテストをおこなった。常磐祭時には来館者に投票をしてもらうよう声かけをしたり、投票者へスタンプを押したりした。常磐祭後に集計をおこない、結果発表展示まで自分達でおこなった。POPや結果発表の展示では、学生ならではの視点でセンスのある展示となった。
④フローチャート
YES/NOを選択していくと、ぴったりの本のジャンルを紹介してもらえる「フローチャート」を独自に作成し、展示した。本好きによるアイディア満載の展示が好評だった。
⑤日野市立図書館「ひまわり号」
日本初の移動図書館である日野市立図書館の「ひまわり号」を呼び、図書館脇で展示をおこなった。実際に利用者登録や貸出もできた他、運転席乗車体験には子ども連れや学生達が乗車して写真撮影をおこなう姿が見られた。また、「ひまわり号」のパネル展示も好評だった。
⑥日野市立図書館「ヤングスタッフ」展示
ららすた学生が演出した図書館の「くつろぎ空間」内で、日野市立図書館ヤングスタッフの展示をおこなった。テーマは「癒しの本」。演出とテーマがぴったり合う癒し空間となった。
⑤⑥のイベントでは、大学図書館、ららすた学生スタッフ、日野市立図書館との3者連携が実現した。