2022年3月 文学部 国文学科 卒業
教員採用試験合格体験記
私は紆余曲折を経て、千葉県の中高一貫校に勤めることとなりました。就職活動をして身をもって学んだことは「他人と比べないこと」「こだわり抜くこと」の大切さです。私は始めから教師一筋で就職活動を始めたわけではありませんでした。「このまま本当に教師の道に進んでいいのだろうか」という不安や迷いがあったからです。大学3年の夏から、やみくもに民間企業のインターンシップや会社説明会に足を運びました。その際「いつかピンとくる企業に出会える」という企業の方からの言葉が印象に残り、その言葉を頼りに活動を続けました。結果的に私は、ピンとくる企業に出会うことは叶いませんでした。今顧みると、就職活動をしているときの私は「内定」という2文字だけに強くこだわってしまい、自分の将来像を明確にできていなかったです。改めて考え直し、辿り着いたのが大学1年から続けてきた学習塾のアルバイトでの経験、そして教師という職業でした。
それから内定を全て取り消し、振り出しに戻りました。ひとまず教育実習を控えていたため、それを終えた10月末から教員の就職活動を始めました。私立出身だったため、教員になるとしたら私立が良いと考えていました。試験内容は学校によって異なっており、主に面接、筆記試験、模擬授業の3つです。面接と模擬授業は鏡の前で練習、小論文は教職課程の先生に添削して頂き、それをある程度覚える、学科試験は高校や大学で使用していたテキストを繰り返し解きました。
そんな中、12月初旬にある学校から常勤講師として内定を頂きました。そこで就職活動を終えることもできたのですが、その学校の選考内容が面接だけということにずっと突っかかりを感じ、もう一校受けることに決めました。その学校は12月の中旬に内定を頂きました。選考内容は、面接、筆記、模擬授業と、しっかりと私自身を見て評価して頂いた感じがしました。しかし、非常勤講師での採用だったため、それを難点に感じ、どちらの学校を選択するか悩みに悩みました。最終的に、教育実習でお世話になった先生にご相談し、実際に現場で働いている方の意見を聞いて2つ目に内定を頂いた学校に気持ちが傾きました。その後、運良く2つ目の学校の方から常勤講師の枠が空いたとのお話頂き、常勤講師として務める運びとなりました。以上が私の就職活動の一連の流れになります。先述した通り、紆余曲折を経て、最後の方は運が良かったとしか言いようのないものでした。決して諦めず、自分を貫くことが大事です。