2022年度 美学美術史学科 科目等履修生
教員採用試験合格体験記
実技試験は、自分のペースで…
教職を履修されている多くの皆さんと違って、私が教員を目指したのは3年生の就活の時期でした。自分がやりたいことが見つけられず、教員ならやってみたいと思ったことがきっかけです。それまで教職課程は履修していなかったので、4年生から履修を開始。卒業後、科目等履修生として二年間在籍して今に至ります。
私が受験した千葉県の採用試験では、一次試験に手のデッサン、二次試験に静物画(水彩)がありました。私は中学生以来絵を描いていなかったので、試験の一年ほど前から週に一度、地元の絵画の予備校に通っていました。試験の直前には、大学の対策講座で美術の実技の講座を開設してくださっていたので、そこで集中的に準備を進めました。はじめは実際の試験時間と同じ時間内で描き終えることが難しく、時間内では仕上がりませんでした。回を重ねることで制作の時間配分を身に付けておくと本番が楽になります。当日は他の人の作品が目に入り不安になりますが、自分のペースで描き進めることが大切です。自治体によって、色鉛筆画や、建築物の考案、粘土など試験内容が様々なので、ぜひ調べてみてください。
筆記試験の勉強は、1 ヶ月ほど前から始めました。なかなか身が入らず苦労しましたが、私の場合は、様々な問題集に手を出さず、自分の自治体の過去問を繰り返し解きました。私は机に向かうことが苦手なので、授業をなるべく真剣に聞いたり、空き時間に動画配信ソフトやアプリなどを使って勉強をしたりすることもありました。
そして何より、面接対策が大切だと感じます。とにかくゆっくりと喋ること、聞かれたことのみを答えること、笑顔、これさえできれば話す内容はそれほど心配しなくても大丈夫です。私はスマートフォンで撮影し自分の声や仕草などをチェックしたり、面接に関する配信動画をたくさん見てパターンを覚えたりしていました。
試験が心配な人でも、必要最低限の時間で対策は十分可能なので、どうか諦めずに頑張ってみてください!心から応援しています。