教員採用試験対策講座

　教職課程の履修科目は免許取得のために必要な授業ですが、実際に教員として教壇に立つには、志望する自治体が実施する教員採用試験に合格しなければなりません。そのためには、試験に向けた具体的な対策を立てて、早くから計画的に準備を進めて取り組む必要があります。

　本学では、毎年、7月に行なわれる各都道府県の教員採用試験に向けて、渋谷と日野のそれぞれのキャンパスで行う特設の対策講座と2月～3月に集中講座として実施する2通りの対策講座を開設しています。各講座とも、2年生から4年生まで幅広い人が参加して、試験に対する準備を進めています。例年行われている各講座の開設状況は下表のとおりです。

　特設の対策講座については、学科に応じて日野と渋谷のキャンパスで、若干、取組が異なりますが、美術科や家庭科などの実技試験への対策を実施している点は本学の特色と言えます。なお、コロナ禍の状況やキャンパス移動などを考慮し、オンラインで実施する講座もあります。

　毎年、後期の授業が終了した後、2月から3月にかけて実施される集中講座は、約30ほどの講座を開設し、2～3年生が参加して行なわれます。内容は、教育時事や教育原理、教育法規などの教職教養、各教科の専門教養及び実技、論作文や面接などです。

　受講した3年生からは次のような感想が寄せられています。「自分一人で学んでいる時には感じられない、適度な緊張感があった。」「やはり専門的な見解や学びがあるので興味深かった。」「より実践的な対策について知ることができ、この経験をもとに自分でも対策を進めていきたい。」「面接などの練習などは、1人で取組むことが難しいので、対策講座で取組むことができ、少し自信につながった。」
　また、2年生からは「2年生ながら、今回の講座に出席して、とても有意義な時間を過ごせたと思った。受けているといないとでは、今後の教職の授業に大きな違いが出ると感じた。試験まで1年以上あるので、対策をしっかり行っていきたいと思う。」という、今後の発展につなげていこうとする積極的な思いが述べられていました。

　ぜひ、このような機会を活かして、教職の夢の実現に向けて、目標意識をもちながら自らの力量アップを目指すことを期待しています。