ダウン症A児と私たちの5年間の学び?包括的発達プログラム開発と実践
<指導教員>長崎 勤
<活動期間>2019年4月1日~2020年2月28日
<発表場所>常磐祭及び日本発達心理学会
長崎ゼミでは、2015年度より発達の障害をもつ幼児に対しての「包括的発達支援プログラム」の開発を研究してきた。月に2度、大学内で、運動?ゲーム、音楽、劇、認知?言語、おやつ場面でのコミュニケーション支援、家族支援、保育支援からなる「包括的発達支援プログラム」を開発し、ゼミの3?4年生が課題プログラムごとにチームを作り、指導案作成、支援の実施、反省のPDSサイクルによる実践を行ってきた。
昨年の常磐祭では、A君が常磐祭参加者に希釈飲料を提供する「なかよしカフェ」と、4年間の包括的発達支援プログラムの開発とA児への適用について運動?認知、コミュニケーション領域に関して「なかよしカフェ?フォーラム」とパネル展示で報告した。
今回の常磐祭では「なかよしカフェ」にあわせて、5年間に開発したプログラムから特に音楽活動に焦点を当て、①A児への音楽活動による支援の成果と、②幼児期に音楽活動による発達支援プログラムを受けて成人となり、身体障害者施設でヘルパー2級を取得し介護職として勤務され、また障害児者の楽団を作り地域での音楽活動、海外公演も行っているダウン症のMさんを迎え、介護職としての仕事と入所者とのコミュニケーション、また地域での音楽活動について述べて頂く。またその育ちを支援されてきた保護者の方にその経緯を伺う。また、様々なフィールドで活躍されている音楽療法士に障害児への音楽活動の意義を述べて頂く。
News
2019年度
長崎ゼミでは、2015年度より2歳のダウン症児のA児に対しての「包括的発達支援プログラム」の開発を研究してきた。月に2度、大学内で、運動?ゲーム、音楽、劇、認知?言語、おやつ場面でのコミュニケーション支援、家族支援、保育支援からなる「包括的発達支援プログラム」を開発し、ゼミの3,4年生が課題プログラムごとにチームを作り、指導案作成、支援の実施、反省のPDSサイクルによる実践を行ってきた。今回の常磐祭では「なかよしカフェ」にあわせて、5年間に開発したプログラムから特に音楽活動に焦点を当てた「なかよしカフェフォーラム」を開催し、①A児への音楽活動による支援の成果と、②幼児期に音楽活動による発達支援プログラムを受けて成人となり、身体障害者施設でヘルパー2級を取得し介護職として勤務され、また障害児者の楽団を作り地域での音楽活動、海外公演も行っているダウン症のMさんを迎え、介護職としての仕事と入所者とのコミュニケーション、また地域での音楽活動について講演して頂いた。またその育ちを支援されてきた保護者の方にその経緯を伺った。また、様々なフィールドで活躍されている音楽療法士に障害児への音楽活動の意義を講演して頂いた。これらの発表を通して、障害児者への音楽活動の効果や意義が確認され、今後の課題が示された。
また、山梨大学附属特別支援学校公開研究会で、ポスター発表で、「包括的発達支援プログラム」についての3つのポスター発表を行い、多数の教員等専門職と意見交換を行った。
*学園祭の活動は、2019年11月20日の東京新聞で紹介された。