高齢者の低栄養予防?介護予防に関わる活動
<指導教員>辛島 順子
<活動期間>2019年4月1日~2020年2月28日
<発表場所>常磐祭
低栄養予防?介護予防に関する卒業論文の執筆や活動を行う。具体的活動内容は以下の通りである。
?地域高齢者に向けた摂食?嚥下機能スクリーニングツールの開発と普及を目的とする質問紙調査
ならびにその結果と基本属性、咀嚼、嚥下に関する状況との関連性を考察する。
?介護予防教室ならびに料理教室のサポート活動
?介護老人保健施設利用者を対象としたソフト食のレシピ提案
News
2019年度
「地域在住高齢者を対象とした摂食嚥下機能スクリーニングツールの検討」
【目的】地域在住高齢者が、定期的に摂食嚥下機能低下のリスクを確認することができるスクリーニングツールの内容の検討と普及に向けた基礎資料を得ることである。
【方法】自記式質問紙調査は、A自治会会員55名と介護老人保健施設H(以下、施設とする)の通所リハビリテーション利用者(以下、利用者とする)12名を対象として実施した。
【結果】3種類の摂食?嚥下障害のスクリーニングツールを日常的に活用することについては、「EAT-10」がA自治会会員の32名(58.2%)、利用者の3名(25%)、「聖隷式嚥下質問紙」がA自治会会員の31名(59.6%)、利用者の4名(33.3%)、「地域高齢者誤嚥リスク評価指標」がA自治会会員の33名(61.1%)、利用者の4名(33.3%)はこれらの摂食?嚥下障害のスクリーニングツールを「自宅でも使用してみたい」と回答した。
【考察】「地域高齢者誤嚥リスク評価指標」は、A自治会会員、利用者の両者において、「回答のしやすさ」においても「回答しやすい」という評価が得られたため、地域在住高齢者が日常的に自宅で摂食?嚥下機能を確認するために活用できるスクリーニングツールであると考えられた。
「介護予防教室ならびに料理教室のサポート活動」
?介護予防教室
2019年8月、9月に日野市内で開催された介護予防教室において、教室で使用する資料の作成ならびに教室当日の参加者のサポートを担当した。
?料理教室
2019年6月、9月、12月に日野市内の自治会と連携して開催した料理教室において、メニュー提案ならびに配布資料作成、参加者のサポートを担当した。