マーケティング演習(担当:松岡 康浩 准教授)
食商品を消費者に買ってもらうためには、おいしいことはもちろんですが、お客さまを知り、ニーズ?ベネフィットを考えて開発すること、そしてその商品をお客さまに知っていただき、さらに魅力が伝わらなければなりません。この一連の活動をマーケティングといい、企業はさまざまな手法を使って消費者に買ってもらえるよう努力しています。
企業でいえば、マーケティングは企画部門が行なうことが一般的です。実践女子大学では調理に関する設備が充実している強みを生かして食品開発の手順に従って実際に試作も行いながら、マーケティングの考え方を理解する授業を実施しています。
学生は少人数のチームに分かれ、開発課題に基づいてチーム内で議論を重ねながら自分たちで考えて商品化を行ないます。「○○農場のたまごを使ったお菓子」という課題であれば、一般のたまごとの違いを生かしたお菓子はどのようなものが良いか、誰に食べてもらいたいかなど詳細な消費者像を設定します。
また、競合品を実際に買ってきて分析を行ない、これらを踏まえたコンセプトを作成します。コンセプトを基に試作の段取りを整え、商品を絞り込んで完成度を上げ、最終プレゼンテーションに臨みます。
実際に商品開発を行なっている企業の方をアドバイザーに迎え、お話を聞きながら、どのチームが最も優れた食商品が開発できるかを競います。ひとつの食商品を開発するためには、さまざまな観点から考える必要があること、その難しさを実感し、チームワークなどを通じて成長していく自分を実感してもらいたいと思います。
- 講義概要(シラバス)
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