国文学科 2005年卒業 フリー体操インストラクター
日本生まれのラジオ体操で世界中の人々を幸せにしたい
[Q1]現在ご担当の業務内容について、簡単にお教えください。そこでどんな手応えを感じていらっしゃいますか?
現在は、フリーの体操インストラクターをしています。大学2年生の時にN H Kテレビ体操の出演者オーディションを受けて合格し、そこから11年間テレビ等を通して体操を模範実技する仕事をしていました。その後、テレビ体操の番組制作側のディレクターを務め、現在はN P O法人全国ラジオ体操連盟の指導委員としても活動し、全国各地、海外でラジオ体操の普及推進活動を行なっています。また、母校の実践女子大学?短大にて週1回非常勤講師としても関わらせていただいております。普段は、全国の市町村、企業や教育機関へ伺い、正しいラジオ体操を中心に指導しております。90年以上続いている日本文化としてのラジオ体操の魅力を各地で伝えることができ、現地で皆さまに喜んでいただけるところに、自分の使命とやりがいを感じております。近年の健康志向によって再びラジオ体操に取り組む人々が増えています。毎日違う場所で、たくさんの人々に会えることも楽しみです。
[Q2]実践女子大学の4年間で感じた国文学科の魅力を教えてください。
魅力は何と言っても先生方だと思います。社会人としての言葉遣いや柔軟なモノの考え方などは、授業を通して先生方から学びました。質問などあればいつでも快くご対応していただきました。「人を育てるのは人である」ということを思いやりを持って体現していらっしゃる先生方に出会えて本当に幸せでした。
[Q3]在学中に最も印象に残っている授業、留学やインターンシップ、ボランティア活動、課外活動は何ですか?エピソードや心に残る先生の言葉なども交えてお教えください。
授業では近代文学の授業が大好きでした。また、学内で「トータルフィットネス同好会」に所属し、4年間一生懸命活動しました。ここでは自作のオリジナル手具を使い、音楽に合わせたオリジナル体操を部員で考えて、練習をしました。日本体操祭や学内の学校紹介の場で発表したり、海外では、パラオ共和国、タイなどにも遠征して発表しました。
発表するという目標に向かって部員でハードな練習をした日々。それこそが私にとってかけがえのない楽しい時間で、今でもあの時の思い出に励まされることがあります。振り返ると、4年間情熱を注げるものがあったことがありがたかったと思います。
[Q4]今の目標や将来の夢をお教えください。お仕事、プライベートを問わずこれからの生き方などをイメージされていたら、ぜひお教えください。
以前より変わらず掲げている目標は、「一人でも多くの人にラジオ体操の良さを伝え実践していただくこと」です。さらに近年そのラジオ体操を「海外の方にも広めたい」という目標を追加し、現在私は、タイ、モンゴル、韓国、スリランカにてラジオ体操指導を実施してきました。国籍や言葉を越えて世界中の人たちと繋がることのできる日本生まれのラジオ体操は、世界各地でも広く受け入れられています。ラジオ体操でますます多くの人々を健康に、幸せにしていきたいです。
[Q5]実践女子大学への進学を考える高校生にメッセージをお願いします。
「どんな自分になりたいか?」「自己実現をするために何を学べば良いのか?」人が決めたことではなく、自分がどうなりたいかを大切に、それに必要と思うことをしっかりと考え選択し進んで行っていただきたいです。
※このページの掲載内容は、2018年取材当時のものです