日本語教員養成コース
文学部の副専攻に「日本語教員養成コース」があります。日本語教員養成コースの科目はすべて国文学科の専門科目なので、国文学科の学生は、日本語教員養成コースの単位を、すべて卒業に必要な単位として修得することができます。
日本語教員養成コースには、基礎コースと実践コースがあります。基礎コースには「日本語教育文法」「日本語教授法」「第二言語習得研究」「日本語のバリエーション」「日本事情」などの科目があり、これらの科目を学ぶことによって、「言語一般」「言語と教育」「言語と心理」「言語と社会」「社会?文化?知識」という5領域にわたる知識と技能を身につけることができます。
現在の日本社会には多くの外国人がいます。外国人観光客もいますし、日本の会社で働いている外国人もいます。また、小学校や中学校で、日本人にまじって勉強している外国人の子弟もいます。その中には、日本語の支援を必要とする人たちがいますが、基礎コースを修了することによって、そのような人たちに日本語を教えたり、日本語の相談に乗ったりできるようになります。
実践コースは、日本語教育のプロになる人のためのコースです。実践コースには、「茶道」「礼法」「Japanese Literature」「Japanese Culture」「国際発信実習(日本語教育実習)」などの科目があり、これらの科目を学ぶことによって「日本文化」「国際発信力」「実践力…日本語を教える力」という3領域にわたる知識と技能を身につけることができます。基礎コースを修了し、さらに実践コースを修了することによって、日本語学校などで日本語教師として働くための資格を取得することができます。
国文学科のOGには、プロの日本語教師になって活躍している人が数多くいます。就職先は、国内の日本語学校や大学、海外の語学学校や大学などです。ただし、日本語教師として大学で働くためには、大学を卒業した後、大学院に行く必要があります。本学の国文学科と大学院(国文学専攻)を卒業し、本学で外国人留学生たちへの日本語の授業を担当しているOGもいます。