国文学科 2011年卒業 教員
教師は天職、自己研鑽を怠らず次世代を育んでいきたい
[Q1]現在ご担当の業務内容について、簡単にお教えください。そこでどんな手応えを感じていらっしゃいますか?
都内にある私立高校の国語科の教員として、今年度は高校3年生の担任をしています。
100年以上の伝統があり、勉強にもスポーツにも一生懸命取り組む生徒が多い、活気に溢れる学校です。今年度は生徒指導部(生徒会係)として、生徒主体の学校を作っていけるよう、指導?サポートに当たっています。また、バドミントン部の顧問として、「男女とも関東大会出場」を目標に掲げ、特に生活面の指導に力を入れています。とにかく生徒たちがパワフルな学校で、こちらが想像もしないような驚くことが多発し、毎日が刺激的です。戸惑うことがあったとしても、先輩や同僚の先生方が温かくユーモアに富んだ方たちばかりなので、これまで楽しくこの仕事を続けてくることができました。
[Q2]実践女子大学の4年間で感じた国文学科の魅力を教えてください。
私だけではなく、他の学生も感じていることではあると思いますが、学部?院ともに、特にゼミや演習形式の授業では、先生方から手厚くご指導を頂きました。国文学に関する基礎的な知識はもちろん、研究の手法やプレゼンテーションスキルなど、国語を教える立場において必要な力は、大学および大学院を通して学んだ6年間で確実に身に付いたと感じています。学会発表の経験をさせて頂いたり、国立国文学研究所で技術補佐員として仕事をさせて頂いたりと、このような貴重な経験を積むことができたのは、近藤先生?山内先生を始めとする先生方に指導して頂いたからです。実践の先生方との出会いがなければ、教員になるという目標は達成できなかったと思います。国文学科の先生方には大変感謝しています。
[Q3]在学中に最も印象に残っている授業、留学やインターンシップ、ボランティア活動、課外活動は何ですか?エピソードや心に残る先生の言葉なども交えてお教えください。
授業では、例えば、近藤先生のN‐gramを用いた和歌の考察を行う授業や、山内先生の類義語の使い分けに関する授業、棚田先生の短歌を自分たちで作って詠む授業、河野先生の佐藤春夫の作品を読解する授業、佐藤先生の石投げの変貌に関する授業……と思い出すと印象に残っている授業が多くあり、どの授業も興味深く、楽しいものでした。意欲的に取り組む学生が多く、私はいつも仲の良い友人と最前列に座って授業を受けては先生方に顔を覚えて頂こうとしていました。
また、私は、学部生の時に学友会執行委員会に所属していました。他大学の橋渡しになる渉外係としての活動の他、学園祭のトークショーの広報活動や企業への協賛の依頼などを行っていました。高校の教員になってから、学校の広報活動を行う仕事や生徒会係を担当させて頂いているので、今となっては学友会の仕事をする中で学んだことが、現在に結び付いているような気がします。
[Q4]今の目標や将来の夢をお教えください。お仕事、プライベートを問わずこれからの生き方などをイメージされていたら、ぜひお教えください。
教員になってまだ5年なので、これから経験していかなくてはならないことが沢山あります。生徒たちには、今の時代に求められる知識やスキルを身につけさせなければならず、教員として私も自己研鑽を怠らないようにしたいと思っています。今の仕事?学校が好きなので、結婚しても子供ができてもできる限り続けて、様々な人と関わり、自分自身が幼い頃に憧れていて大好きだった先生のようになれるよう、楽しむことを忘れず、頑張っていきたいです。そして、自分の教え子が実践女子大へ進学することも、叶ったら嬉しいと考えている夢の一つです。
[Q5]実践女子大学への進学を考える高校生にメッセージをお願いします。
実践女子大を出た先輩?友人?後輩は、自立心が強い、たくましい女性ばかりです。それは、どんな時でも、学生一人ひとりを大切にし、温かい眼差しで見守り、丁寧なご指導?アドバイスをして下さる教職員の方が大勢いらっしゃるからだと思います。将来、自分のやりたいことが漠然としていて決まっていなくても、実践で勉強に励めば、なりたい自分が見えてくるはずです。文学部は都心にありますが、実践の学生が作る、ほのぼのとした穏やかさと活気が共存するキャンパスで、自分の道を切り拓く力を身につけて下さい!
※このページの掲載内容は、2018年取材当時のものです