2014年 英文学科3年次 オランダ国立南大学(オランダ)
海外留学体験記
2年生の夏から11カ月間、学校の交換留学制度を利用しオランダ国立南大学に留学しました。
オランダはヨーロッパのドイツとベルギーの間に位置しており、九州地方より小さい国です。南大学はその南に位置している、マーストリヒトという都市にあります。オランダの中で一番歴史の古い街と呼ばれ、大きなマース川を中心に古い街並みが広がっています。街にはショッピングストリートや2つの大きな広場もあり、そこでは魚市場やフリーマーケット、移動遊園地など、1年を通して退屈することはありません。お祭り好きの国民ばかりなので、King’s dayやWorld Cupになると町中がオレンジ色で染まりました。
オランダは移民国家なので様々な国籍の人が生活しています。学校の留学生受け入れも積極的で、南大学でもたくさんの留学生がいました。私の選択したEuropean Studiesというコースには、フランス、ベルギー、ドイツ、ルーマニア、アメリカから来た学生がいました。授業はすべて英語で行われるので、はじめは全く理解できず慣れるまで一言も話さない授業もあったほどです。しかしグループワークやプレゼンテーションも多く、自然と学生同士コミュニケーションをとることができたので、クラスメートや先生に助けられながらなんとか参加できました。半年ほど経つと話の内容が理解できるようになり、自分の意見を言ったりできるようになりました。学生たちは授業に対して積極的で先生の意見に反論する学生もいてとても刺激を受けました。
オランダはEU加盟国のひとつでドイツ、ベルギー、フランスに囲まれています。私の滞在先のマーストリヒトからは自転車で20分でベルギーに入国できます。EU加盟国(イギリスは除く)ならどこへでも簡単に行けるのです。さらに交通手段によっては入国審査もいりません。留学中、スペイン、ドイツ、ベルギー、フランス、ロンドン、スコットランドへ驚くほどの低価格で旅行しました。旅行中はその都市の空気を味わうため、電車やバスはできるだけ控え毎日12時間近く歩き続け、ホテルではなく現地の一般家庭にホームステイしました。サッカー好きのホストファミリーとバーでサッカー観戦したり、普通では味わえない体験ができました。フランスへ旅行した日はフランス革命の日だったので、夜にはエッフェル塔と花火のコラボレーションを見ることができました。
オランダ国立南大学には日本語学科があります。留学中は微力ながら学生たちの学習のサポートと先生方の授業のアシスタントをさせていただきました。そこで感じたのは、日本人だけど日本語について私は何も知らないということです。学習のサポートといっても教えられることは少なく、一緒に学ぶことがほとんどでした。日本語が通じるので、留学中はオランダの生活で困ったことがあるとみんな快く手助けしてくれました。授業後は一緒に勉強したり、観光スポットに一緒に行ったりしました。