2016年 英文学科3年次 フレーザーバレー大学(カナダ)
海外留学体験記
私がカナダにあるフレーザーバレー大学に留学しようと志したきっかけは、入学して間もない頃に実践女子大学内の掲示板に貼ってあった留学説明会の掲示を目にしたことからでした。元々英語に触れることが大好きで、高校生のときから大学生になったら長期の留学に挑戦することをひとつの目標としていました。いくつかの留学説明会に出席しましたが、その中でも自然豊かな中で勉強や生活をしてみたいという理由からカナダへ留学することを決めました。12月の選考結果で留学することが確定し、その時から英語の知識を深めることはもちろんのこと、留学先のフレーザーバレー大学でしか経験できないことに挑戦したいと考えていました。
カナダの地へ渡って間もない頃は日本で英語の勉強をしていたのにもかかわらず、いざ英語を使う場面になるとなかなか自分の思いや考えを咄嗟に発言することができず、また相手の言いたいことをも聞き取ることもできず、英語でコミュニケーションを取ることの難しさを実感しました。私は当初間違った英語を話すことを恐れていて、何かものごとを発する前に一度頭の中で文章を作ってから発言していて、そのことを行っているうちに結局発言することができず、話題が変わってしまっていることもありました。しかし、日々の生活で多くの人々と接しているなかで失敗を恐れずに発言すること、そして失敗を通して学べることがあるということに気がつくことができました。
カナダでの生活は、毎日が楽しく充実した時間を過ごすことができました。その中で私にとって特に貴重な経験は2セメスターを通して現地のクラブ活動に参加したことです。私はFWB(Friends Without Borders)とJapanese Culture Clubの2つに所属していました。FWBでは、毎週ある議題が与えられていて、まずはそれについての討論をグループごとに行い、活動の終わりごろにグループごとの意見発表をするというものでした。以前から人前で自分の意見を発することが苦手で、それを克服したいという思いから参加していましたが、周りにいたクラブメンバーの支えのおかげで回を重ねていくごとに発言数も多くなり、自分自身の成長を感じることができました。Japanese Culture Clubでは、メンバーの多くが日本語や日本の文化に興味を持っている学生で、去年日本で英語教師になるために日本に1年ほど滞在していたクラブメンバーを筆頭に、現地の学生と私たち日本人学生によるお互いの文化や言葉を学べる授業を毎週行っていました。日本とカナダでの文化の違いは多く、お互いの学生が母国の文化が身に染み付いてしまっていましたが、毎回の授業を通してさまざまな異文化感を学ぶことができ、カナダの文化に対して興味がわくようになりました。
この8ヶ月間の留学を通して、大学生の今でしかできない貴重な経験に多く触れることができました。日本に帰国してしまってからはカナダにいた時と同じように毎日が英語であふれる日々を過ごすことは難しいですが、積極的に英語に触れる機会を増やし、この留学の経験をこれからにつなげていきたいと思います。