2016年 英文学科4年次 オランダ国立南大学(オランダ)
海外留学体験記
私は交換留学生として11か月間オランダのマーストリヒトで留学をさせていただきました。マーストリヒトはオランダで一番古い都市ということで街中を歩けばゆったりとした雰囲気の中に美しい建物が建ち並んでいます。首都アムステルダムから電車で約150分かかる位置にあるので、観光客で賑わう街というよりも地元の人やそこで学ぶ学生たちの笑い声が聞こえてくるような街です。首都からは遠いもののバスや自転車でベルギーやドイツには大変行きやすい位置にあります。クリスマスの時期に行ったドイツの有名なクリスマスマーケットは素敵な思い出の1つです。
留学先のオランダ南国立大学では現地の学生と共に英語で授業を受けました。オランダの公用語はもちろんオランダ語ですがオランダ人のほとんどが英語を話すことに全く抵抗がなく、私からみると彼らの英語はネイティブと変わらないレベルだと思いました。私はEuropean studiesというコースでヨーロッパの政治やマーケティングなどを学びました。初回の授業ではテンポの速さと自分のリスニング力にギャップがあり、先生が話していることを聞き取ることに精一杯でした。また、交換留学生に向けた英語とオランダ語の授業も週に1回ずつありました。私は言語を学ぶ事が好きなので今まで触れた事のないオランダ語という未知の言語を学べるという事に大変ワクワクしました。発音や綴りが日本語とかけ離れているので難しいですが、習いたてのオランダ語をクラスメイトや友人に向けて使うと彼らはすごく嬉しそうな顔をしていました。
留学当初は英語を間違えてしまうことを恐れてクラスで静かな子を演じていましたが、段々と自分らしさを出せないことが苦しくなり相手の立場になって自分を客観視してみました。そうすると、英語よりも相手に自分を伝えることや相手を知ることが重要であると気付きました。それからは人と会話することを大切にして積極的にクラスメイトに声をかけるようになりました。授業ではプレゼンテーションをすることが大変多かったのですがその際もクラスメイトとコミュニケーションを取っていくことで仲も深まりました。留学先で得た友人は留学中の私の心を温めてくれる良き友達でもあり、私の英語力の成長をそばで見守ってくれる良き先生でもありました。