須賀ゼミ生が「ほっとプレイスうちたす」の魅力を発信するイベントを開催!(11/25)
地域の暮らしの良さを発掘し、ライフスタイルの豊かさへとつなげる方法を研究している生活科学部現代生活学科の須賀ゼミ(地域?生活文化研究室)。11月25日(土)、この須賀ゼミにする所属の学生6名が、日野市の新しいかたちの地区センター「ほっとプレイスうちたす」(以下、「うちたす」)の魅力を広く発信するためのイベントを開催。日野市立日野第五小学校(以下、五小)の子どもたちや、地域の皆さんとともに、うちたす周辺の魅力を紹介するマップ作りやクリスマスオーナメント作り、かるた遊びを楽しみました。
「うちたす」の魅力を発信するために
いつでも、だれでも、自由に過ごせる——。日野市の多摩平第一公園にある地域の居場所「うちたす」。これまでも須賀ゼミでは、「うちたす」の活用方法を検討し、「オンラインまちあるき」などのイベントを実施してきました。
11月25日(土)には、かねてより交流を図ってきた五小の6年3組の子どもたちと協力し、「五小の子どもたちとうちたすの魅力発見!プログラム」と題したイベントを開催。市民の方々に「うちたす」の魅力を届け、より多くの方々にご活用いただくためのきっかけづくりを目的に、地域の魅力を紹介するマップ作りやクリスマスオーナメント作り、かるた遊びといったプログラムを実施しました。本学からは、須賀ゼミに所属する3年生4名、4年生2名が参加。五小の子どもたちや地域の皆さんと楽しく交流しました。
また、イベントの様子は、須賀先生と親交のある江戸川大学のレジャー社会学ゼミにもZoomで配信され、「うちたす」に訪れていた同ゼミの学生との親交も深めました。
「うちたす」周辺の魅力をまとめたマップ作りに挑戦
「うちたす周辺」の地域の魅力マップ作りは、五小の子どもたちが作成した地域マップをベースに進行。まずは、五小のこどもたちがすでにマッピング済みのスポットを口頭で紹介し、その後、参加者自身が魅力的だと思うスポットを付箋に書き出し、どんどんマップに追加していきました。
参加者の中には、11月4日(土)に開催されたまちあるきにも参加してくれた地域の方も。五小の子どもたちが知らない情報をたくさんご提供くださり、世代間の交流も進みました。
なお、今回のイベントで集まった新たなスポットの情報は、須賀ゼミの学生が一覧にまとめ、今後のまちあるきのルート作りにも活かしていく予定です。
地域の自然素材でクリスマスオーナメントを作成
自分たちの住んでいる地域の魅力や、さまざまな生活文化に触れることで、「暮らし」が楽しくなる機会を創出している須賀ゼミの「くらし工房」。今回のイベントでは「くらし工房」の取り組みの一環として、松ぼっくりやどんぐりといった自然素材を使ったクリスマスオーナメント作りを実施ました。
実は、クリスマスオーナメント作りを提案したのは五小の6年3組の子どもたち。自ら学び、考える力を身につけ、課題を解決する資質や能力を育むことを狙いとする小学校の総合学習の授業に本学の学生が訪れ、子どもたちと一緒にこの企画を練り上げました。五小の子どもたちは松ぼっくりを使ったオーナメントの作り方のレクチャーや、松ぼっくりやどんぐりといった素材集めも担当。当日は、自らオーナメント作りも楽しみました。
日野市の魅力をテーマにした五小特製のかるたで勝負!
これまでも多世代交流ツールとして「相詠みかるた」「くらしいろはかるた」「アートかるた」「見立てかるた」を制作し、今年2月の「うちたす」のイベントなどで活用してきた須賀ゼミ。今回は、過去の交流の際に須賀ゼミのかるたを気に入った五小の子どもたちが、自分たちのオリジナルかるたを作って参加者と楽しみました。
かるたのテーマは日野市の魅力。地元愛にあふれた文章が綴られたオリジナルの読み札と、手描きのイラストが愛らしい絵札は、イベントに訪れた参加者にも大好評で、大きな盛り上がりを見せました。
地域の新たな価値創造のため、今後の活動にも期待
五小の6年3組担任の小坂先生は、「今回のイベントの目的は、地域のために子どもたち自ら行動を起こし、その経験から子どもたち自身が達成感を味わうこと。須賀先生とのつながりのおかげで、実践女子大学の取り組みに合流させていただくことができて光栄です。今後も、実践女子大学の皆さんとコラボレーションしながら、地域を元気にする取り組みを続けていきたいと考えています」と、今後の意気込みを語ってくださいました。
また、イベントの見学に訪れていた江戸川大学社会学部現代社会学科の学生は「レジャー社会学ゼミナールで、レジャーとウェルビーイングについて学んでいます。今後、フィールドワークとしてまちあるきにチャレンジするにあたり、役に立ちそうなヒントをたくさん得られたので、これを今後に活かしていきたいと思います」と話してくれました。
今後も須賀ゼミでは、「うちたす」をはじめ日野市との連携を深めながら、地域の新たな価値創造に取り組んでいきます。
学生のコメント
「うちたす」を世代に関わらず皆で集い交流できる場にしたいと思い、今回のイベントを実施しました。五小の子どもたちと共同でプログラムの企画を進めるのは大変でしたが、五小の総合学習の授業に参加させていただき、密に連絡を取り合いながら実現にこぎつけました。おかげさまでオーナメントづくりは大盛況で、楽しそうに手を動かす子どもたちの姿を見ることができてホッとしました。
今回のイベントを通して、「うちたす」が子どもたちの居場所であり、ホットプレイスになっていると実感できたことが何よりの収穫。大変うれしく思っています。
まずは「うちたす」の魅力を知ってもらうことを一番の目的に、今回のイベントを企画しました。11月には五小の子どもたちとまちあるきも実施して感じたのですが、子どもたちは地域の魅力をたくさん知っていて、それをより広く伝えたいという気持ちを持っています。それを十分に引き出しきれなかった部分もあり、この反省を今後の活動に活かしたいと考えています。
地域のつながりをテーマに卒業論文を書くために始めた活動でしたが、当初の目的以上のものを得られたと感じています。今回の成果についても何らかの形に残し、後輩につなげていきたいです。
須賀 由紀子教授のコメント
「うちたす」というこの憩いの場所を、特定の方だけでなくさまざまな方に利用いただくためのきっかけを提供するのが今回のイベントの趣旨です。一方で、かねてより五小の総合学習の授業にお邪魔させていただき、学生と子どもたちでさまざまな取り組みに挑戦してきた経緯があり、今回のイベントをその発表の場にしたいという思いもありました。
プログラムの内容を考えたのはすべて学生と子どもたち。本来の目的だけはぶれないよう伝え、私は後方から見守るだけでしたが、多くの参加者の方々と世代を超えて楽しく交流する様子が見られて大変喜ばしく思っています。最後まで自分たちの手でイベントをやり遂げた学生たちの姿を見て、マネジメント能力やコミュニケーション能力、実行力や責任感が養われていると実感しました。
このような貴重な経験を卒業後も忘れることなく、これからも地域に生きる一人の人間として暮らしの中で役立てていってほしいです。