近代文学関連貴重資料(草稿?原稿?書簡類)
近代文学について深く研究する上で、作家の直筆資料は大変重要な資料です。
作家が構想を練り、推敲を重ねながら作品を完成させていく過程について考える上で、草稿?原稿資料が非常に高い価値を持つものであることは言うまでもありません。また、創作の舞台裏を知る手がかりとして、作家が知人などに書き送った書簡類もまた、重要な意味を持ちます。
実践女子大学文学部国文学科では、これまで「梶井基次郎 檸檬を含む草稿群——瀬山の話——」(代表作「檸檬」を一挿話として組み込む形で構想されていた中編小説)をはじめ、近代文学史に名を残す作家たちの直筆資料(草稿?原稿?書簡類)を数多く収集してきました。主な作家として、芥川龍之介?佐藤春夫?谷崎潤一郎?室生犀星?内田百閒?織田作之助らの資料が収集?保存の対象となっています。
国文学科では、これらの資料を活用した研究活動を行うことはもちろん、その研究成果を特色ある授業に活用したり、公開講座の開催を通して広く社会に還元したりすることが試みられています。
下記のリンク先「文豪の筆跡」に様々な直筆資料を展示しています。