授業紹介 「図書館情報資源概論b」
この授業は、図書館の専門職である司書の資格取得をめざす学生のための授業です。
毎日、世界中で多数の本、雑誌、CD?DVDなどが刊行されています。それらの中から、限られた予算内で、質が高く、かつ利用者のニーズに即しているものを選ぶことは、司書としての専門的な知識が求められる仕事のひとつです。新しい本を選ぶだけでなく、使われなくなった本や情報の古くなった本は棚から取り除き、常に、棚がフレッシュな状態になるように気を配ります。図書館では、この一連の仕事を「蔵書構築」と呼んでいます。
図書館情報資源概論bの授業では、この蔵書構築の考え方や実務について学びます。講義のほか、授業の中で実際に本を選ぶ演習も行っています。市や町の図書館にはさまざまなジャンルの本がありますが、演習で取り上げるのは、病気、薬、健康法などの「健康医療情報」の本です。インターネットにも病気や薬の情報はあふれていますが、あまりにも量が多く、また質の低い情報も混じっているため、自分の求める情報にたどり着くことは容易なことではありません。図書館に信頼性のある情報がコンパクトにまとまっているとしたら、便利だと思いませんか?
演習では、学生ひとりひとりが、自分たちのまちの図書館の蔵書としてふさわしいと思う「健康医療情報」の本を実際に選び、その本を選んだ理由についてグループワーク方式で議論します。本の著者、出版社、本の内容、レイアウト、目次や索引、文章のわかりやすさ、イラスト、情報の新しさなど、1冊の本を選ぶにも、多数のチェックポイントがあることに気づくはずです。
- 講義概要(シラバス)
- シラバス検索システムが別ウィンドウで開きます。