少子高齢化社会(担当:須賀由紀子教授)
少子高齢化は、本格的に進行していきます。それを、マイナスな暗いものとして捉えるのではなく、子ども時代の伸びやかな育ちと老いの豊かさが感じられる社会にしていくための生活交流の在り方を考えていく授業です。子どもという存在の捉え方、高齢者という存在の捉え方を理解したあと、若者が主体となって多世代をつなぐ地域社会づくりについて考えます。
この授業では、「論」にとどまらず、実際に地域の方々と一緒に協働授業を行う、アクティブな学びを取り入れて、地域活動のプログラムや学生ならではの多世代交流のコミュニケーション?ツールなどを考え、少子高齢社会の現状と課題を自分の問題として捉えるように工夫しています。これまでにも、地域の人々が集う活動の要となる地域の交流センターの三世代交流型プロジェクトの提案、多世代交流のコミュニケーション?ツールの開発や、地域にある公民館などでの地域交流プログラムの企画案など、年ごとに、その時に考えたいテーマで学生による多世代交流の企画案づくりを行ってきました。そして、実際に、この授業の中で考えたものが、地域の中で活用されたりしています。
これからの時代に、地域の人々が日頃から自然につながりあい、助け合う、自立した地域社会づくりはとても大切です。この授業を通して、少子高齢社会の受け皿となる地域のあり方の理解と、地域づくりの主体的担い手となるための姿勢を、若い人たちに身につけてほしいと思っています。