愛は太陽
これより綴るのものは恋文であり、私の大切な人への手紙であると前置きしておきます。
先に感想を述べておきますと、「この愛おしさを言葉にせずにはいられない」といった文豪たちの感情がほんの少しわかったような気がします。
今でこそ当たり前の日々になりつつありますが、それはそれとして、貴方がいる日常はやはり特別だと感じるわけです。浮かれもするし、ドキドキもする。トキメキも、もちろんあります。ですが、普通の恋人とは明らかに違っている部分として、信頼の部分が大きいと感じます。きっかけは、些細な悩みからはじまりましたが、お互いの弱さであったりお互いの「らしさ」を受け止め合えたことが、今に繋がる部分だと思っています。
恋には結晶作用なるものが存在し、どうやらそれは「恋に恋する状態」を指す言葉だそうです。自分の理想をどこか相手に押し付け、相手自身のことが分からなくなる、あるいは恋する自分に浸ってしまう。恋が盲目だと言われるのはこのようなことも原因のひとつだと考えますが、断言しましょう、私たちにはきっとそれがないはずです。
貴方は私の言葉に、私は貴方の音に。あたたかく、優しく、手を取るように。互いのアイデンティティに惹かれたからです。表面的に相手を理想化していたら、きっと向き合えていなかった。でも、些細なコミュニケーションの中で、お互いの見ているものを知り、同じ目線に立ちたくなり、日常に相手を見出していた。相手から知らない世界を知り、自分の中に形づけられていく。これを愛と言わず、何と言いましょうか。
貴方のくれる感情は、すべて温もりで出来ている。
貴方のくれる音は、すべて光で出来ている。
私の愛は、貴方で出来ている。
これを運命だと言うには、十分すぎると思いませんか。
ペンネーム : さくらんぼ