退職された先生は今
退職された先生からお便りを頂戴しました。懐かしい先生と皆さまがつながりますように…。
数学教室を開き、寺子屋の楽しさを満喫
佐藤 順子
数学科教諭?中等教育研究開発部長 2013年3月退職
現在、(一社)教育文化振興実践桜会の常任理事を務めています。経験豊かな人生を積み重ねてこられた同窓生や評議員の皆さまから、多くを学ばせていただいています。また、数学教育に携わって得たことを地元の子どもたちに還元したいという思いから、自宅で数学教室を開いています。学校の枠を離れた「寺子屋」の楽しさを味わう日々です。在職中、引率した修学旅行で雲仙普賢岳から白煙が上るのを目の当たりにし帰京後に大噴火が起こったこと、中学学年主任だった束日本大震災時に卒業式を挙げられず心底残念だった思い出など、今も鮮やかに心に残っています。
ラオスの小学校に図書室を寄贈
石川 祥一
大学 人間社会学部 人間社会学科 教授 2014年3月退職
「人の心の中に平和のとりでを築く」を心髄に、2006年4月より国際理解ゼミを開講。韓国やヴェトナムなどへのスタディー?ツアーを通じ、子どもたちを対象に「本を読もう」運動を行いました。2013年8月、ゼミ生はラオスのポンペン小学校を訪問して子どもたちと交流し、本と図書室の寄贈を約束しました。しかし寄付で集めた支援金は必要額には程遠いものでした。その後私は退職しましたが、ボランティア活動による支援金を加えて、2016年4月、ようやく図書室寄贈を実現しました。建物の銘板には「実践女子大学 人間社会学部 石川祥ー『国際理解』ゼミ 2006~2013 寄贈」と明記されています。
和食文化を次代に引き継ぐ方法を研究
大久保 洋子
大学 生活科学部 食生活科学科 教授、生活科学部学部長 2013年3月退職
在職中、学生が活躍できる場として日野キャンパスにカフェをつくったことが印象に残っています。今も継続されているのがうれしいことの一つです。現在、私は、(一社)日本家政学会食文化研究部会や日本臨床スポーツ栄養学会などで会長を務めるほか、(一社)和食文化国民会議で相談役、調査?研究部会副部会長をしています。2013年12月に和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを契機に、和食を持続可能な食文化として継続する方法を研究する活動に携わるようになりました。地方の食文化を知る機会も増えました。2017年3月には、和食啓蒙の本『食材と調理』(大久保洋子?中澤弥子著、思文閣)を出版しました。
退職された先生へのお願い
とても好評なコーナーです。先生の近況をぜひお知らせください。お便り、お待ちしています。