2019年度開催報告
「動く」女性 —日英米の女子教育と服装改革の歴史—
メイポールダンス、袴、自転車。下田歌子が自立自営しうる女性を育てるために欧米から採り入れたものの中で、これら3 つのものは現在も受け継がれています。これらに象徴される女子教育の理念とは何か? この問いを出発点に、下田が海外視察で吸収し、日本で展開させた女子教育の理論と実践を、英米の女性解放運動(身体教育と服装改革)の歴史と照らし合わせながら振り返り、女子教育の未来を考える契機とします。
【日 時】2019年11月27日(水)16時45分開演
【会 場】実践女子大学 渋谷キャンパス 8階805教室
【司会】 佐々木 真理 氏 実践女子大学 文学部英文学科教授
「これからの暮らし」の創造
実践女子大学における家政学の創生とこれからの生活科学
生活科学部は、日本で初めて『家政学』の専門書を著した学園創始者?下田歌子先生の精神を引き継ぎ、生活を科学的な視点で見つめて研究?教育を展開しています。現在、日本国内では少子高齢化、世界的には地球温暖化が課題となっており、どのような生活を営めば地球環境が持続し、私たちも幸福に暮らしていけるかを改めて考えるべき時期に差しかかっています。衣?食?住?保育の4 領域における専門家の講演をきっかけに、「『これからの暮らし』の創造」を聴講者それぞれに見つめ直していただければ、との思いのもと、今回の講座が開催されました。
【日 時】2019年11月2日(土)
13:20 ~ 15:40 開場:13:00
【会 場】実践女子大学 日野キャンパス
本館1階 キャンパススクエア
【司会】 高田 典夫 氏 実践女子大学 生活科学部生活環境学科教授
「源氏物語、伝統と未来」
創始者 下田歌子の功績を引き継ぐ本学国文学科は現在も『源氏物語』研究をリードする存在であり、「源氏物語研究の学際的?国際的拠点形成」で文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」にも採択されています。学園創立120 周年?学科創設100 周年記念にあたる今年度の公開講座では『源氏物語』に焦点を当て、その研究の最新状況や今後の展望などについて4 名の講師が講演を行いました。また、本学が所蔵する貴重な古典籍も展示されました。
【日 時】2019年12月14日(土)?15日(日) 開場12時30分 開演13時
【会 場】実践女子大学 渋谷キャンパス
4階 403教室(12月14日)
5階 501教室(12月15日)
【司会】 佐藤 悟 氏 実践女子大学 文学部国文学科教授
男女共同参画時代の女子大学のミッション 女性リーダー育成の可能性
女性に高等教育を保障する機会や、専門職に就くための知識とスキルの提供など、時代時代のニーズに合わせて役割を果たしてきた日本の女子大学。現在は就職支援だけでなく、男女共同参画社会を推進する女性リーダーの育成が期待されています。この公開講座では国内の女子大学で女性リーダーの育成と研究に携わってこられた3名の専門家の講演を通じ、女性リーダー育成の必要性と女子大学における課題などを見つめました。
2019年7月20日(土) 講演会
「アメリカにおける女子大学の動向とリーダーシップ育成の取り組みースミス?カレッジを中心に」
講師:安東 由則 氏
武庫川女子大学 教育学部教授
「女性リーダーの育成と女子大学の役割ーお茶の水女子大学の事例から」
講師:石井 クンツ昌子 氏
お茶の水女子大学 グローバル女性リーダー育生研究機構
ジェンダー研究所 所長
「企業における女性リーダーの現状と大学における女性リーダー育成の課題」
講師:谷内 篤博 教授
実践女子大学 人間社会学部長
【司会】
広井 多鶴子 氏 実践女子大学 人間社会学部教授