2016年度開催報告
「文学」から離れて文学を考える -「事実」と「フィクション」の間
評論や地域研究の第一線で活躍されている 2 人の講師をお招きするとともに本学の英文学研究者も講演を行い、またそれぞれの専門をもとにディスカッションを展開しました。多くの一般の方のご来場のもと、18 世紀から21世紀、そしてベトナム戦争からくまのパディントンまで、幅広い視点で「文学」を見つめるひとときとなりました。
講演「『ガリヴァー旅行記』の修辞学と政治学」
講師 島 高行(実践女子大学文学部英文学科教授)
「開高健とベトナム戦争」
講師 武田 徹 氏(評論家?ジャーナリスト)
「21世紀のコンゴ民主共和国で『闇の奥』を読む」
講師 武内 進一 氏(日本貿易振興機構アジア経済研究所 地域研究センター長)
「こぐまとしての移民—『パディントン』から見る 現代イギリス」
講師 土屋 結城(実践女子大学文学部英文学科准教授)
パネル?ディスカッション
講演を踏まえ、より考察を深めるディスカッションを実施
宮沢賢治生誕120年記念 -宮沢賢治の愉しみ?研究の現在とこれから
第一部では3名の研究者が賢治研究の現状と今後の展望を語るとともに、賢治の実弟?清六氏の孫であり宮沢賢治記念館で学芸員を務める宮沢明裕氏が昨年リニューアルした記念館の様子と新たな試みについてお話しされました。第二部では、賢治作品の語り活動を行う「クラムボンの会」のお二人による公演が披露されました。
第一部 パネル?ディスカッション「宮沢賢治研究の現在とこれから」
パネラー 杉 浦静 氏(大妻女子大学教授)
大島 丈志 氏(文教大学准教授)
宮沢 明裕 氏(宮沢賢治記念館上席主任(学芸員))
司会 栗原 敦(実践女子大学教授)
第二部 クラムボンの会 ひとり語り公演
アイリッシュ?ハープと語り「よだかの星」音楽?カルミナ?ブラーナより
二代目語り 巌谷 陽次郎 氏
アイリッシュ?ハープ 小林 秀吏 氏
薩摩琵琶弾き語り「なめとこ山の熊」
一代目語り 林 洋子 氏
どうする?どうなる?女性のキャリア -仕事×育児の時代
内閣官房「働き方改革実現会議」のメンバーとして活躍される方や、社会の各分野で「仕事と育児の両立」の支援に携わられている方々をお招きし、講演を行っていただくほか、パネルディスカッションの時間を設けて語り合っていただきました。また、企業が展開する子育てサポートに参加した本学学生も、体験からどのような実感を得たのかプレゼンテーションを行いました。
講演「産むと働くの授業 -仕事、結婚、出産、子育て 男女で考えるライフプラン」
講師 白河 桃子 氏
(少子化ジャーナリスト、内閣官房「働き方改革実現会議」委員)
司会 山下 早代子(実践女子大学 人間社会学部 教授)
パネル?ディスカッション
パネリスト 白河 桃子 氏 ※講演に引き続き参加
前村 美千代 氏(認定NPO法人フローレンス広報マネージャー)
相原 貴子 氏(マザーズハローワーク東京 室長)
齋藤 真季さん 村井 陽菜さん
(実践女子大学人間社会学部2年
スリール「ワーク&ライフインターン」実習生)
コーディネーター 山根 純佳(実践女子大学 人間社会学部 准教授)
暮らしを楽しむ?暮らしを考える(生活科学部共通テーマ 全4回)
1965 年の日野キャンパス移転以来、地域に根ざして研究?教育活動を行ってきた本学生活科学部。その成果を地域の皆さんと共有するため、生活科学部に設けられた4 つの学科が主催する公開講座を開催しています。今年度のテーマは「暮らしを楽しむ 暮らしを考える」。現代生活学科が担当する第1回目は、「CSR(企業が社会に対して責任を果たすための活動)」と「女性」をキーワードに、内閣総理大臣夫人のほか、企業経営者としてご活躍される方々をお招きしてお話を伺いました。
「CSR女性会議」
基調講演&パネルディスカッション
<講師>
安倍 昭恵氏(首相夫人)
サラ?カサノバ氏(日本マクドナルド株式会社代表取締役兼最高経営責任者(CEO))
笹谷 秀光氏(株式会社伊藤園 常務執行役員CSR推進部長)
本学の日野キャンパスを舞台に、生活をより心地よく安全にするための研究?教育活動を行っている生活科学部。そこで得られた知見を地域の皆さまにお役立ていただくため、「暮らしを楽しむ 暮らしを考える」をテーマに、4 つの学科が主催する公開講座を開講しています。生活環境学科が担当する第2 回目は、「睡眠」を取り上げ、私たちはなぜ眠るのか、またどのような寝室づくり?寝具選びをすればグッスリ眠れるのかを講師がレクチャー。会場からのご質問にもお答えしました。
「超快眠法」
<講師>
三輪 恵美子氏(実践女子大学非常勤講師 日本睡眠科学研究所)
本学日野キャンパスで研究?教育活動を行っている生活科学部。
得られた成果を地域の皆さまにお伝えし、ご活用いただくため、公開市民講座を開催しています。
食生活科学科が主催する第3 回は、スパイスやハーブの効果的な使い方について講師がデモンストレーションを行いながらご紹介。
また、スパイスやハーブを活用した料理やスイーツをご提案し、ご参加の皆さまに調理実習を体験していただきました。
「スパイス?ハーブを使って食生活を豊かに」
調理実習および講義
<講師>
佐藤 幸子 (食生活科学科准教授)
50 年以上にわたり、日野の地を拠点に研究?教育活動を行ってきた本学生活科学部では、積み重ねてきた知見を地域の皆さまに役立てていただくため、公開市民講座を開催しています。生活文化学科が主催する第4 回目は、「心の病」と「女性の社会参加」という切り口から、誰もが活躍できる、これからの日本社会の姿について提言する講演を行いました。また、講座の前には日野キャンパスの各所をご案内するキャンパスツアーも実施しました。
「女性の起業(シゴト)と暮らしを考える」
一部 ランチandキャンパスツアー
二部 講演
<講師>
高橋 桂子 (生活文化学科教授) 「女性の社会参加」
塚原 拓馬 (生活文化学科准教授)「身近な人の心の病の付き合い方」