須賀ゼミ生が「黒川かわせみサロン」で地域の高齢者の皆様と新作「アートカルタ」で交流しました!(2/6)
現代生活学科と美学美術史学科の学生が、2023年度「多世代交流カルタ」シリーズの1つである「アートカルタ」の新作を完成させました。2月6日に日野市カワセミハウスで行われた「黒川かわせみサロン」で現代生活学科?須賀ゼミの学生4名がその新作カルタを初めて使い地域の高齢者の皆様と交流しました。
少子高齢社会?デジタル社会を迎える中で、多世代がつながり支え合う地域づくりは重要な社会課題の一つです。
「わ?カルタ(多世代交流カルタ)」は、この課題解決のツールとして考案され、学科を超えた学生たちが、それぞれの学修を活かし共同して創作?活用を行っています。
「多世代交流カルタ」シリーズの中の一つである「アートカルタ」は、現代生活学科の学生が、少子高齢社会の地域交流のあり方を考える授業の中で、「若者からみた現代の高齢者の姿」を言葉にして読み札を作り、さらにその読み札に対して美学美術史学科の学生がその学びと知識を活かし、既存のアートをモチーフとした「コラージュ」技法※ にて重厚な絵札をデザインしたもので、2017年度に初めて制作されました。
※絵札のデザイン制作に際しては、アートに関する「著作権」や「肖像権」などについての理解や学びにもつながっています。
今回サロンで用いた「アートカルタ」は、初代アートカルタの後継として昨年度新たに制作されたもの。
そして、2月6日、日野市カワセミハウスで開催された「黒川かわせみサロン」で地域の高齢者の皆さま21名と現代生活学科?須賀ゼミの学生4名が、このカルタを活用して交流しました。
サロンでの交流会は、まず参加者が4グループに分かれ、各グループに1名ずつ学生が入りました。各グループの机には10枚の絵札が広げられ、その絵札を鑑賞しながら学生が読み札を読み上げ、カルタ取りを行いました。その後、絵札について、読み札に書かれた文章をもう一度確認しながら、グループごと感じたことを自由に話し合いました。読み札から連想した自身の経験を話し合うグループや、絵札を鑑賞しながら組み合わせたアートの数や、組み合わせた背景など自身の持つ知識を活かしながらじっくり語り合うグループもあり、4グループそれぞれが「アートカルタ」というツールを使って、年齢も性別も違う参加者同士自然に会話を楽しむ様子がみられました。
最後に、参加者21名が、当日参加した感想をカルタにしました。
オリジナルカルタの中には、若い世代と交流できた喜びを表現したものも数多くあり、参加した学生からは「普段交流できない世代の方と交流できる貴重な機会をいただけて、とても嬉しかったし楽しかった」など、参加した高齢者の方も交流会を企画した学生も、お互いに今回の交流を通して充実感を得られた様子でした。
サロン主催者の方たちからも「耳が遠い方や、話している内容がすぐには分からない方など、どのような参加者でも楽しく参加できるプログラムだった。1人1人の声をグループ全員で聞くことができ、会話が弾んでいる印象だった」「学生さんが来てくれるだけで元気をもらえるという参加者が多い。口に出さない参加者も、このような交流の機会を作ってくれる学生にはとても感謝していると思う」と大変喜んでいただけました。