スポーツ栄養学研究室 1年間のゼミ活動
食生活科学科教員N.N
スポーツ栄養学研究室の卒業研究の活動をご紹介させていだきます。
2023年度はゼミ生8名が在籍しています。スポーツ現場における栄養士の活動に興味があり、アスリートを対象に体調関連の調査をしたい、栄養指導や栄養教育を実施してみたい!と、何事にも好奇心旺盛な管理栄養士や健康栄養専攻の学生達が集まりました。
本ゼミでは、調査?研究種目はゼミ生自身が選択します。活動形態はグループ、ペア、単独と、学生の希望にて決定しています。今年の活動種目は、サッカー、ラグビー、ラクロス、陸上長距離で、各世代のアスリートにご協力いただき活動してきました。
今年度のゼミ生は半数以上が高校時代に運動部に所属していたせいか、得意分野の活動により、自然とリーダーが入れ代るなど、常にフォーメーションもバッチリです。ゼミ生が研究室に集まると、そこは“チーム?スポーツ栄養”の部室に早変わりとなるほどです。
本ゼミの活動の一つとして、アスリートらの目的達成の支援につながる栄養指導や栄養教育を実施しています。
ブログを読んでくださっている方に質問ですが、アスリート1人あたりの栄養指導が15分から30分程度行うとすると、ゼミ生の準備時間はどれくらいだと思いますか?
もちろん、栄養指導内容などにより異なるのですが、たった15分程度のために、実は数十時間も費やしています。
なぜ?って、それは限られた時間でスムーズに栄養指導や教育を進めていくには、様々な情報収集が必要だからです。やるべきこと色々なのです。アンケート調査の質問作成をしたり、食事調査をしたり、調査後には収集した情報分析なども行います。さらに、栄養指導で必要な資料作成を進めなければならず、大忙しです。
栄養指導にて使用するアドバイス資料も一文、一文を個人の食生活に即したコメントを作成するため、練っては書き直し、練っては書き直しと再考を繰り返します。短時間に的確な情報を伝えるために地道な作業を行っています。
ほんの一部ですが、ゼミ生の卒業研究の様子を写真付きで紹介しましょう。
“アスリートへの栄養指導の準備がこんなにも大変だとは思いませんでした~”と、悲痛の声を耳にします。けれど、練習や試合を視察して新たな発見があると、満面の笑みで報告しあい、いつもの明るさをとり戻し“皆で頑張ろう!”と、切磋琢磨して準備にとりかかります。夜食もテンションがあがるようです(笑)
本ゼミでは、皆で四季(旬)を味わうことも恒例行事としています。夏は丸ごとの西瓜を冷やして皆でほおばったり、ゼミ生同士で食事会をしたり、各自の担当種目の話題などで会話も弾み、英気を養います。社会人になって振り返った時、『ゼミでは、夏は西瓜、秋はサツマイモ、冬はミカンやお汁粉、サッカー測定時には、田植え前の田んぼから首を垂れる稲穂もみたよね~』、『ゼミ活動で四季を感じたよね~』と、ゼミ生が集合した時に沢山の思い出話しに花を咲かせてほしいなぁ~と、密かに願ってもいます。
オンとオフのけじめもバッチリです。楽しむ時は楽しみ、定期ゼミでは各担当競技の進捗状況をゼミ会で報告します。情報共有もこまめにしながら、個人で活動している学生のアシストなども皆で協力しながら行います。
栄養教育では栄養セミナーも実施します。大学ラグビー新入部員を対象に、校正を重ねて準備したパワーポイントの栄養セミナーは、緊張しながらも和やかな雰囲気で、伝えたい栄養情報をわかりやすく伝えることができました。質疑応答もバッチリでした。
栄養指導中の一例は本学のラクロス部員を対象にしたものです。普段の食生活を栄養分析し数値化することで、客観的には自分の状態を確認できます。学生は、自分の栄養状態に興味津々です。
卒業研究発表会に向けた、追い込み時期の一コマです。各担当競技の発表練習と質疑応答対策を行います。
発表当日。この日の為に何度も手直しをしたポスターを前に全員集合。指導教員として発表を見守りながら、皆の著しい成長を感じ誇らしく、共に活動できたことに感謝する一日でもあります。
同期ゼミ生が卒業後も交流が続く仲間でありますように???1年間ありがとう