博士前期課程 論文発表会
食生活科学科助手N.A
1月11日に大学院 食物栄養学専攻「博士前期課程論文発表会」が行われました。
大学院博士前期課程(修士課程)では、2年間の研究を行います。
今回の発表会では、「日本におけるクワイの生産?消費の実態と生理活性作用の探索-クワイの普及を目的にー」という演題で発表が行われました。
みなさんはクワイという野菜をご存じでしょうか?
クワイとは、オモダカ科の栽培品種で、じゃがいもなどのイモ類のように地下に埋まる塊茎の部分を食べることができます。
こちらがクワイの写真です。
発表した大学院生に「クワイ」の研究をしようと思った背景を尋ねてみました。
最初にクワイに興味を持ったのは、「クワイ農家が減ってきて、後を継ぐ人がいないから困っている…」というクワイ農家の方の声を聞いたことがきっかけだそうです。
そこで、クワイについて調べてみると、かつては埼玉県の収穫量が全国1位で主要作物であったにも関わらず、現在では広島県が全国1位の収穫量で、埼玉県は減少傾向であることに着目することになりました。
「昔はクワイがよく食べられていたのに、今では馴染みのなくなってしまったクワイの生産や消費の実態を知り、クワイの普及に貢献したい」という思いでこの研究を始めたと仰っていました。
この日の発表では、緊張感のある空気の中、2年間積み重ねてきた成果が発表されました。
発表が終わった後は、先生方からの貴重なご意見、ご質問があり、とても有意義な時間となりました。
この研究がクワイの普及に繋がってほしいなと思います?