おいしさの着色
食生活科学科助手A.S
寒さも本格的になり、
今年の夏の猛暑がずいぶん前のことのように感じます。
さて、
暑かった今年の夏、みなさんはかき氷を食べましたでしょうか?
かき氷といえば、欠かせないのはシロップ!ですよね!
メロンやいちご、ブルーハワイなどの定番のものから、最近では果物をそのままシロップにした高級志向のかき氷も人気がありますよね!みなさんは、どの味がお好きですか?
代表的なシロップのメロンですが、残念ながらその中にはメロン果汁が1%も入っていないものが多数販売されています!
では、果汁が入っていないのに緑色をしているのはどうしてでしょうか?
私たちが普段口にしている食品の多くには、着色料が使われています。
着色料を適切に使用することで食品をおいしく見せることができますが、使用できるのは食品衛生法で定められたもののみとなります。
そのうち合成色素は12種類ありますが、現在使用されているものは数種類です。そして、スーパーなどで誰でも購入することが可能です。
赤色?青色?黄色?緑色があり、同じ青色でもデニムに使用される藍色のように深い青や、緑色に近い青などがあり、その色素を組み合わせて食品を着色しています。
また、天然の色素もあり、ウコン色素や赤キャベツ色素などが挙げられます。
「食品衛生学実験」では、福神漬けの着色料も一緒に調べます。
「福神漬けって着色していたんだ…」「着色していない福神漬けってあるのかな?」という学生の反応に、
実験内容をよく理解している様子がうかがえました。
何色の色素が使用されているのか予想をしながら、実験を進めました。
こちらの写真は、実際に毛糸を用いて色素だけを取り出したものです。
この段階では、まだ何色が使われているかわかりませんね!
よく見ると、複数の色素が組み合わされているような気がしませんか?
メロンシロップや福神漬けには、何種類の着色料が使用されているのでしょうか?
みなさんも、予想してみてください!