臨床栄養管理実習
食生活科学科助手C.S
いよいよ7月ですね。
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。
今回は管理栄養士専攻3年の「臨床栄養管理実習」についてご紹介します。
この授業では、傷病者や要介護者の病態や栄養状態、摂食?嚥下機能に基づいた適正な栄養管理を実践できる能力を身につけることを目標としています。
今回ご紹介するのは第6回の授業です。
テーマは【摂食?嚥下困難に適した食事の調理実習】で、肉じゃがの嚥下食を作成します。
はじめに、普段の手順どおりに肉じゃがを作成します。
つぎに具材を種類別に分け、それぞれミキサーにかけてペースト状にします。
これは、お肉をミキサーにかけているところです。
なめらかなペースト状になったら、凝固剤を入れて更にミキサーで攪拌します。
きれいに混ざったら鍋に入れ、火にかけます。
これは、じゃがいもを火にかけているところです。
加熱が足りないと固まらないので注意します!
十分に加熱をしたらラップを敷いたバットに移し、冷蔵庫で冷やし固めます。
しっかり固まったら、スプーンを使って盛り付けます。
より美味しそうに見せるためには盛り付けがとても肝心です。
完成した肉じゃががこちらです。
美味しそうに盛り付けられました!
食事をしていて、たまにむせてしまうことはありませんか?
噛む回数が少なかったり唾液が足りなかったりすると、食べ物は口の中でバラバラの状態です。
そのまま飲み込もうとすると気管に入ってしまい、むせが起こります。
この状態を誤嚥と呼びます。
誤嚥すると、誤嚥性肺炎などの病気を引き起こしてしまうことがあります。
今回作成した肉じゃがは口の中でまとまりやすく、水分が多いゼリー状なので誤嚥せず飲み込むことができます。
学生たちは
「じゃがいもがプルプルしていて不思議な食感だった」
「いつもはパサパサしているお肉がなめらかになっていて、飲み込みやすかった」
など、今まで触れたことのない嚥下食に興味津津でした。
臨床栄養管理実習では嚥下食の作成以外にも、糖尿病など様々な疾患に適した食事の作成を行っています。
将来、臨床の現場で活躍できる管理栄養士になるため、これからも頑張っていきましょう!