テーマ:平安時代?
皆さんこんにちは。今回は平安時代を舞台とした作品を紹介したいと思います。
◆『光る君へ』(NHK大河ドラマ) ◆
2024年の大河ドラマです。紫式部(まひろ)(演:吉高由里子さん)がヒロインです。
紫式部は『源氏物語』の作者として知られています。
まひろは藤原家ですが貧しい暮らしをしていました。学者であった父、藤原為時(演:岸谷五郎さん)の影響で幼い頃から学問に興味があったまひろ。その才能を生かしてまひろは宮中に赴くことになります。幼い頃出会った藤原道長(演:柄本祐さん)とも再会します。
平安時代の歴史だけではなく、裏でおこなわれた権力争い、複雑な人間関係、恋愛事情、色彩豊かな装束、和歌や漢詩など様々な視点でドラマを楽しむことができます。また、ヒロインを中心にたくさんの個性的な人物が登場します。
個人的に今気になっているのはまひろの従者、乙丸(演:矢部太郎さん)と道長のもう一人の妻、源明子(演:瀧内公美さん)です。
乙丸はとにかくまひろのことを一番に考えていて常にまひろの傍にいる姿が愛おしいです。道長の父、藤原兼家(演:段田安則さん)を中心とした権力争いとは対照的な、のほほんとした雰囲気を物語に出してくれます。
源明子は父、源高明が藤原家が関与した策略により失脚しています。(安和の変)藤原家、特に兼家に恨みをもつ方。しかし道長の姉である藤原栓子(演:吉田羊さん)にお世話になった縁から道長と結婚します。この縁談は心から嬉しいものではなく、裏の顔では特に兼家(道長の父)を呪詛するための手段だったのです。(あくまでドラマの演出だと思われます)今後、どのような展開が待ち受けているのか楽しみです。
ちなみに源明子を演じる瀧内さんは明子を演じるうえで『源氏物語』に登場する六条御息所を参考にしているそうです。六条御息所は、最終的に生霊となってとある女性を殺してしまう人です。藤原家に恨みをもつ明子は今後どうなるのでしょうか。
長くなってしまいましたがここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
たちばな 桃
【参考サイト】
?大河ドラマ「光る君へ」 - NHK (最終閲覧日:2024年3月31日)
こんなところにも~ 実践女子大学「平安期女房装束の復元」
ここまで平安時代を舞台とした作品を紹介してきました。
実は本学実践女子大学でも平安時代のとあるモノのプロジェクトがなされてました。
タイトルにもありますが平安期の女房装束の復元プロジェクトが行われました。
先程紹介した大河ドラマでも色彩豊かな衣裳を楽しむことができます。
このプロジェクトで使われた主な史料は『源氏物語絵巻』。色彩豊かとはいえ時代の流れとともに劣化した史料から復元することはとても困難なことだったと
思います。プロジェクトの詳しい内容は以下で確認できます。興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。
? 『実践文学学 第104号』
(2023年10月実践文学学会)(非売品)(発行:実践文学学会代表:福嶋健伸)
?丸紅ギャラリーで「源氏物語 よみがえった女房装束の美」開催 明石の君の再現装束を展示 実践女子大学 - 大学ジャーナルオンライン (univ-journal.jp)
(最終閲覧日:2024年3月31日)*このイベントは既に終了しています。
?現代の女房装束(十二単) | 源氏物語研究の学際的?文際的拠点形成 (jissen.ac.jp)
(最終閲覧日:2024年3月31日)
*執筆日:2024年4月3日