国文学科特別講演会「日本人の笑い」ロジャー?パルバース先生の講演を振り返って
今回の特別講演は、小説家や劇作家、演出家、翻訳家や文学研究者などとして活躍するロジャー?パルバース先生をお招きし、日本の笑いというテーマでお話をいただきました。ロジャー?パルバース先生はオーストラリアからオンラインで講演をしていただき、156名の方が参加しました。参加した国文学科の学生たちはこの講演を聞いてどんなことを考えたのでしょうか。参加した学生の感想を一部紹介します。
学生の感想
巨泉舞衣(国文学科1年生)
日本独特のブラックユーモアや方言や語呂合わせ、ダジャレなどを説明する際に先生が日本で生活していく中で感じたユーモア溢れる体験談に絡めてお話してくださったことで、講義の最後まで面白く聴講することができました。また、場の雰囲気を和ませるために海外の方が突然ジョークを言うのに対して、日本人は話の流れ、物語性を考えた笑いをすることが多いため、突然ジョークを言わないというお話にとても共感しました。
渡辺春菜(国文学科1年生)
今回特別講演会「日本人の笑い」を聴講して、ロジャー?パルバース先生の講義はとても面白くて、講義とは思えないぐらいあっという間に時間がすぎてしまいました。時折、ジョークを入れたり、実体験の話をしたり、日本人の笑いについて本当に楽しく講義を聞けました。外国の方から日本についての意見やこんなところが面白いなど聞いたりする機会がなかなか無いので、とても新鮮でした。日本人の笑いだけではなく、他の国の笑いについてもさらに知りたいし、興味が湧きました。ロジャー先生は日本語も喋り方も上手で面白い方だったので、また違う機会にもロジャー先生の本や、講義を通してまたお話を聞きたいなと思いました。
小島史奈(国文学科1年生)
今回の講義を聞いて私が普通に生活して気にしたこともないようなことも先生は注目していて面白かったです。静かなユーモアを好み、語呂合わせが好きというのはその通りだなと思いました。ドタバタ劇もあるが裏にまじめな日本人の国民性が隠れているのは私たち日本人にはなかなか気づけないことだなとも思いました。ほかの国ではブラックジョークが多いイメージだったので今それが改めて問題になったりしているのは驚きでした。先生が私たちも知らないような日本語を使ったりしていて、すごいと感じました。また、先生の講義を聞いてみたいです。
飯村琉生(国文学科1年生)
今まで日本人は欧米の人に比べてユーモアやジョークのセンスがないものだと思っていました。しかし、日本人のお笑いのセンスは独特であるだけで、日本にもしっかりとお笑いのセンスがあるのだなと知って驚きました。また、「間」は聞いている相手を惹きつける力があると知ったので、これから授業内でのプレゼンテーションや発表などの際に効果的に使っていきたいと思いました。ユーモアはどの年齢層の人にもあり、堅苦しい社会から解放されるためにあるのだという考えに共感しました。