美美賞受賞学生からのメッセージ
学生からのメッセージ:美美賞受賞者の言葉
美美賞とは
美学美術史学科において優秀な成績をおさめ、卒業論文にも顕著な成果をあげた学生に授与される賞です。
今回、美美賞を頂けることになり、驚きとともに大変嬉しいです。本当にありがとうございました。
大学に入学した頃は、通学に2時間かかったため、通うだけで精一杯でした。また高校や中学とは授業やテスト形式が違うため、テスト対策やレポートを書くことに慣れることに苦労しました。
そして、大学3年生に入ると、博物館学課程の授業が始まりました。学科の授業やテストとは異なる部分も多く、レポートやテスト、時には発表に追われる日々でした。そのため、卒業単位の授業とうまく両立させることに苦労しました。
大学4年の卒論では、就職活動と両立しつつ締め切りまでに、調べつつ考察し、結論を導き出していくことに苦労しました。二つのことを両立させることが苦手だったので、無事提出することができたことに達成感を感じた一方、卒論だけに集中できていれば、もっと深く調べ考察し、もっと良いものができていたのではないかという不安が残りました。
ですが、このように美美賞を頂けることを知り、この不安も消えました。ただ、自分自身が物事一つ一つに一生懸命全力に取り組んできて本当に良かったと思いました。
Y. I
4年間大変お世話になりました。私は実践女子大学に入るまで、他の人とは違う道を歩みました。自分がどこで何を学びたいのかを迷い、時間がかかったからです。ですから、入学が決まって心に決めた事は、「時間をかけてでも本当に学びたいことを見つけ、自分の先を明るく見られるような何かにつなげたい」ということでした。この4年間は大変短くあっという間でした。中には苦手な科目もありましたが、まじめに一つ一つ楽しみながら受けてきました。そこから探究心が生まれ、知りたいことを突き詰めていった結果、このような賞をいただけたのだと思います。入学時に心に決めた事をやりとげた今は、充実感でいっぱいです。今までやってきたことは、何一つ無駄にはならず、自分の糧となります。
またいつも見守って、好きなことを学ばせてくれる環境を与えていただいた両親にも感謝します。琳派の奥深さをご教授してくださった仲町先生、仏教美術史ゼミで仏師運慶についてとことんやらせていただき、ここでしか学べない事をたくさんご教授してくださった武笠先生、多くの先生方、本当にありがとうございました。友人にも恵まれ、充実した四年間を送れたこと、そして最後に美美賞という素晴らしい賞をいただけたことに深く感謝いたします。
Y. U
4年間ただ学ぶ者として過ごしていただけですが、その結果としてこのような賞をいただけて恐縮です。何よりも実りある学生生活となりましたのは、先生方のご指導、ご鞭撻があってこそだと思います。4年間、誠にありがとうございました。
S. O
まさか自分がこのような賞を頂けるとは思っていなかったので、本当に驚いています。
昔から芸術に触れることが好きで、中学から通っていました実践女子学園に、実践女子大学美学美術史学科があることを知り入学しました。好きなことについて毎日学ぶことができたこの4年間は、私にとって大変有意義な時間となりました。このような時間を過ごすことができたことだけでもありがたいことなのですが、学生生活の最後に美美賞まで頂けたことは本当に光栄なことと存じます。出会った友人たちや先生方、どの点をとりましても実践女子大学に通い卒業できましたことを誇りに思います。
Y. K
私はもともと、美術に関心があったという訳ではなく、単に英語を使わず受験ができるという理由から、この学科を受験し、入学してしまいました。はじめは、それこそ右も左も分からず、ただただ必死に勉強に明け暮れる日々でした。そのなかで“中国絵画”と出会い、その清雅で滋味深い世界に魅了されていったのです。
私の在学中には、大規模な中国美術の展覧会が多く開催され、質のよい本格的な中国絵画を実際に見る機会にも恵まれておりました。日本にいながらにして、良い作品を数多く見られたことは、とても幸運だったと思っています。
また私は博物館学課程を受講し、学芸員の資格を取得しました。それまで美術作品を美術館などに展示された状態で見るということは、当たり前のこと、むしろ何も意識することなく見ていました。博物館学課程での学習を通して、作品を取り巻く環境についても考えるようになり、さらに作品に対する見方を広げることができました。また、学外での実習では、他大学の美術史以外の分野を学ぶ学生と交流を持ち、このことは、自分の研究にも良い刺激となりました。
振り返ってみると、この4年間、好きなこと、面白いと思ったことをただ、続けてきただけのように思います。そのような中で美美賞を頂けたことは、非常に嬉しく、光栄なことと感じています。
そして、これも卒業論文をご指導してくださった宮崎先生をはじめとした美学美術史学科の先生方、私に学問の楽しさを教えてくださった学内外の諸先生方、更には先輩方や級友たちのお陰だと思っています。
4年間、私を支えてくださった皆様に、深く御礼申し上げます。
T. K
美美賞を受賞させていただいたということを一言で申しますと、感無量の気持ちでいっぱいです。卒業論文では自分が興味のあることを一心不乱で書いていました。そんな私も4年生の始めまで、何を研究したいかという以前に何に興味があるのか迷走していました。自分がこれをやりたいと決心がついたら、今度はどのような調査の仕方をすればいいのか、悩みで頭がいっぱいになっていたのが現実です。しかし、そんなときに相談に乗っていただいたのが先生方です。
卒業論文という初めての経験は誰もがすることです。慣れていないことを自分の力のみでなんとかしようとするのではなく、分からないことや悩みごとを先生方に相談するのは大切なことだと思います。
先生のアドバイスや添削があり研究や探究心がより深まったと実感しています。
M. S
このたびは、美美賞をいただきまして、誠にありがとうございます。身に余る光栄に感謝しております。
卒業論文はテーマをむずかしく設定してしまいましたが、ゼミの仲間や、先生からの助言のおかげで、なんとか書きあげることができました。今回美美賞をいただいたことを糧に、社会に出てからも自分が難しいと感じることにチャレンジしていきたいです。
K. M
学生生活の最後にこのような賞を頂けて喜ばしい限りです。
私は編入学のため、美学美術史学科は3、4年次の2年間の所属でした。短期大学では理系の勉強をしていたため、レポートの書き方などの初歩的なこともわからず「たまに美術館に行くのが好きな人」であった私は、完全に1からのスタートでした。知り合いもおらず、以前とは全く違った環境と勉強に心が折れそうになったことも何度かありましたが、相談に乗って下さった先生方や助手の方々、はげましてくれた友人、どんな時も味方でいてくれ、学校に通わせてくれた両親、本当に多くの人達に支えられ、この賞を頂くことが出来たのだと思います。ありがとうございました。
N. W