短期大学国文学科2001年3月卒業 図書館司書
実践で学んだ日々を振り返って
[Q1]現在ご担当の業務内容について、簡単にお教えください。そこでどんな手応えを感じていらっしゃいますか?
公共図書館で、司書として勤務しています。図書館の仕事というと、カウンタ—での手続きや本の整理が主な仕事???と見えるかと思いますが、実際の図書館業務はとにかく多岐に渡り、自分の所属している館の地域や特色にあった図書の選定?装備、利用者が滞在することを考えた図書館環境の整備に始まり、最近では、公共図書館は単に本を借りる?調べものをする場所というだけでなく、地域のコミュニティの場として機能する必要があるため、そのための地域の施設や企業との連携や、事業の企画なども行っています。
最近は直接カウンターに出て利用者の対応をする時間よりも事務室での業務が多いのですが、やはりレファレンスと呼ばれる利用者からの相談や質問に資料を通じてしっかり応えられたときや、企画した事業にご来館いただいた利用者の笑顔が見られたときが一番嬉しく思います。
[Q2]実践女子大学の4年間(2年間)で感じた学科(専攻)の魅力を教えてください。
図書館学課程の魅力といえば、なにより履修している仲間との絆が深まることです。
所属している学科の講義とは違い、図書館学課程はいくつかの選択科目以外は毎回同じ仲間で受講するため、関係も密になりやすいです。課題のためとにかく図書館へ足を運ぶことが多いのですが、図書館へ行くと必ず仲間がいて、お互い励ましあいながら課題に取り組んでいたことが思い出されます。
[Q3]在学中に最も印象に残っている授業、留学やインターンシップ、ボランティア活動、課外活動は何ですか?エピソードや心に残る先生の言葉なども交えてお教えください。
図書館学課程では、「レファレンスサービス演習」の授業が一番心に残っています。
レファレンスサービスとは、図書館での利用者からの相談業務のことで、ありとあらゆる分野の質問に資料を使い回答するのですが、その授業のときに先生がおっしゃっていた「専門家にならなくとも、図書そのものや情報についての専門知識であらゆる分野の質問にも答えることのできるのが司書である」という言葉に感銘を受け、それが本格的に司書の道を考えはじめたきっかけになっています。
国文学科では、やはりゼミが一番思い出に残っています。
私は日本語研究ゼミに所属していたのですが、グループワークが主のこともあり、すぐに学年の枠をこえて先輩?後輩と仲良くなれとてもとても楽しい2年間でした。2年次は、常磐祭にゼミとして出展し研究成果の発表をしたのですが、そこへその年に招いていた、当時大ファンであったタレントさんが来て、冊子を受け取っていただけ、アンケートに答えていただいたことがとても嬉しかったのを覚えています。(笑)
[Q4]今の目標や将来の夢をお教えください。お仕事、プライベートを問わずこれからの生き方などをイメージされていたら、ぜひお教えください。
まず仕事では、認定司書の資格を取ることが目標です。認定司書になり、今現在所属している館だけでなく、図書館業界全体を見る目を養い、またそれを所属している館へ還元し、今よりさらに発展した企画等を実現できるようにしたいです。
プライベートでは子育て真っ最中なので、しっかり子どもと向き合い日々を過ごしていきたいです。今はまだ子どもたちが小さく、趣味や勉強の時間を取るのが難しいですが、子どもたちの成長に合わせて自分自身の愉しみ方も変化すると思いますので、今のうちにプライベートでも仕事でも、やりたいことや数年先のビジョンを持って実現に向けて過ごしていけたらと思っています。
[Q5]実践女子大学への進学を考える高校生にメッセージをお願いします。
短大はあっという間の2年間です。特に図書館学課程の履修はとにかくスケジュールがタイトです。だいたい2,3限が所属学科の授業、1、4限や土曜が図書館学課程の授業なので、とにかく毎日学校に通うことになりますが、たくさんの仲間と共に学べ、密度の濃い時間を過ごすことができます。また女子大ならではの視点での就職や将来を見据えた相談ができることも魅力のひとつです。女性の生き方は世代ごとにどんどん変化していますが、常にその時代に沿ったさまざまな可能性を見据えて学生をフォローしてもらえる体制が整った環境だと思います。