授業紹介
図書館基礎特論 松尾 昇治先生
図書館学課程は、2年間で司書となる資格を取得することのできるコースです。まず、図書館の概論、サービス論、資料の整理法といった図書館の基礎的な知識を身につけます。そのうえで、「図書館基礎特論」では、地域社会と図書館活動について、地域という概念を核に地方自治についての認識を深めるとともに、公共図書館の地域社会における活動事例を学ぶことをテーマにしています。
地域についての基礎知識を学ぶため、授業は講義形式で進めます。地方制度の歴史、地方分権型社会や地域の歴史的発展について知ることで、地域社会における図書館の役割を学んでいきます。また、近年はインターネット社会となり、公共図書館もホームページを開設して、図書館情報を発信しています。ホームページの中で地域の資料や情報がどのように扱われているのか、多摩地域や23区の図書館の事例を見ていきます。
公共図書館は、地域の情報センターとして、さまざまな資料や情報を収集し提供していますが、その内で地域社会について記されたさまざまな資料や情報を知ることで、地域愛が育ち、自分自身が生活する地域について学ぶ楽しさを知ることができると考えています。
本学短期大学部を卒業し、社会人として地域社会で生活するのに役立つ知識とともに、公共図書館の活用も身につけて欲しいと願っています。