コミュニケーションと心理(担当:大塚みさ教授)
「ことば」や「コミュニケーション」の問題を社会心理学的視点でとらえ、自らの目でたくさんの発見をすること、それがこの授業のねらいです。そのために授業においては各自が日常のコミュニケーションを振り返るとともに、グループワークを通して受講生同士が活発にコミュニケーションを取り合う機会を多く設けています。
授業にはTBL(Team-Based Learningチーム基盤型学習法)という手法によるアクティブラーニングを導入し、5~6人のチームで小テストに取り組みます。「なぜこれが正解だと思うのか」を明解にことばで説明すること、相手の話をよく聞いて反応を示すことを通して、メンバーがきちんとコミュニケーションを取り合うことが欠かせません。スクラッチカードをコインで削って解答し、一発で正解が出ると歓声が上がります。こうして学びに大切なリラックスした環境が整います。
授業ではスマホから回答できるリアルタイムアンケート?システムresponを活用して、受講生同士の意見交換や意見共有を図ります。ある日の授業で、待ち合わせに遅れたとき「遅いじゃん!」とダイレクトに言われるのと「ちょうど間に合ったね」と皮肉を言われるのとではどちらが傷つくかという問いに対して受講生の意見が50:50に分かれたことがあり、コミュニケーションには個人差が大きく影響することを実感できました。
理論に照らして多角的な視点からさまざまな事例を分析することで、日頃のコミュニケーションに関する問題が解決できることを実感してほしいと願っています。