竹内ゼミ 『お米に関する調査(2024 年)』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:『お米に関する調査(2024 年)』の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 19 期生 高橋実里
「米不足」という言葉を聞いて知らないという人はそんなには多くないのではないでしょうか。ここのところ、ニュースでもよく報道されていたり、店頭でも米のコーナーのところにはまっさらになにも置かれていなくてなにか張り紙がされていたり、という状況に遭遇した人は多いのではないでしょうか。実際、私はこのどちらも体験しています。度重なる気候変動?その他様々な地球の変化により、このような問題は引き起こされています。特に米は『日本=米の国』といっても良いほど欠かせない存在でもあります。決して他人事とは言えないことからも、今回、関連する調査結果を紹介します。
今回紹介する調査は、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが実施した「お米に関する調査(2024 年)」です。この調査は、調査手法がインターネットリサーチ(クロス?マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)、調査地域が全国 47 都道府県、調査対象は 20-69 歳の男女/普段、お米を食べる人、調査期間が 2024 年 9 月 13 日(金)-15 日(日)、有効回答数が 1,051 サンプルとなっています。
今回はこの調査結果から特に気になった部分を紹介いたします。
まず、米不足時の米の購入について、全体を見ると、「とても困っている」が 8.2%、「困っている」が 11.0%、「少し困っている」が 20.7%、「あまり困っていない」が 22.5%、「困っていない」が 15.1%、「まったく困っていない」が 17.3%、「わからない」が 5.1% ということが分かりました。
次に、米不足の時期に自宅で米の代わりに食べたもの TOP10 では、1 位が 31.8% のうどん、2 位が 24.7% のパスタ?マカロニ、3 位が 24.0% のラーメン、4 位が 23.7% の食パン、5 位が 20.4% のそば、6 位が 15.2% のそうめん/ひやむぎ、7 位が 15.1% のカップ麺、8 位が 10.6% のレンジでチンするパックご飯、9 位が 9.7% の惣菜パン、10 位が 9.5% の菓子パンということが分かりました。
最後に、米不足になって以降の「考えや行動についての変化」について TOP10 では、1 位が「毎日減っていくお米が気になった」の 17.0%、2 位が「お米のストックがなくなりそうで不安になった」の 16.7%、3 位が「ごはんがなくても良さそうなメニューを考えた」の 11.1%、4 位が「お米以外の食事でも良いと思うようになった」の 10.9%、5 位が汁物やサラダなど副菜の量を増やした」の 9.3%、6 位が「これを機会に炭水化物の摂取を減らそうと思った」の 8.9%、7 位が「台風や酷暑で新米に影響が出ないか心配になった」の 8.8%、8 位が「普段とはちがう銘柄のお米を買う機会になった」の 7.8%、9 位が「お米を研ぐときに、こぼさないように気をつけた」の 6.8%、10 位が「外食でご飯を残してしまうとちょっと罪悪感があった」の 6.4% であることも分かりました。
私は米が好きで毎日食べるため、米がこの世界にあり続けてほしいと願いながら大切に食べていきたいとこの結果を踏まえ、改めて強く思いました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献: 株式会社クロス?マーケティング、 「お米に関する調査(2024年)」、
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20240919rice/
(最終確認日:2024/09/23)。