高橋ゼミ 四街道市の日本語教室を訪問しました
9日17日、高橋ゼミ3年生は、千葉県四街道市の四街道市国際交流協会(YOCCA)日本語部会が開講している日本語教室にお邪魔し、日本語支援の現場を見せていただきました。また、学習者の皆さん及び日本語指導ボランティアの皆さんにお話を伺うことができました。YOCCAの小島英俊氏は前期の「多文化社会論」でゲスト講師を毎年のように務めて下さっているため、ゼミ生は全員YOCCAの活動について予備知識がありましたが、現場で観察をすることにより、様々な学びがありました。
今回の四街道市の日本語教室訪問では、実際に生徒さんが日本語を学習する姿を見ることができ、言語学習についてとても勉強になりました。教室が2つに分かれていて、1つの教室はアフガニスタンとバングラデシュ、もう1つの教室は台湾、中国、タイ、スリランカ、フィリピン、それにアフガニスタン1名のクラスになっていました。前者では子連れで受講が可能ということで、お子さん連れの方が2名いました。学習形態は生徒1?2名に対してボランティアの方が1名つく少人数制で、距離感が近く、お互いコミュニケーションが取りやすいのではないかと感じました。それぞれの生徒さんにレベルに沿った学習内容で行われ、日常会話で使う語彙を学んでいる方もいれば、学習が進んでいる方は日本語能力試験受験のために、動詞の活用や敬語の使い方などを学んでいました。
見学をするなかで改めて日本語の難しさを実感すると同時に、日本について多くの異文化の方が学ぼうとしていることに嬉しさを感じました。
今後もこのような交流の場に参加し、異文化コミュニケーション力を身につけていきたいと思います。(吉井)
今回のYOCCA訪問では、私自身はアフガニスタンの方からお話を聞くことができ、大変貴重な機会となりました。教室内には、日本に来てから8年の方もいれば、九州から最近四街道に引っ越してきた方など同じ教室に通っている中でも様々な方がいらっしゃいます。私がお話を聞いた方はアフガニスタン出身の姉妹の方で、12人家族といった日本ではほとんど見かけないような大家族の方でした。活動の中で日本語を勉強しながら難しいと感じる点や、日本で生活する上で大変に感じることを直接伺うことができ、改めて異国で生活することの大変さを感じました。また休日は家にいることが多く、日本人の友達もいないため、なかなか日本語を使う機会がないとおっしゃっており、この日本語教室が彼女たちにとってとても意味のある場所だということに気がつきました。今回の活動を通して、実際の活動を見ることが初めてだったこともあり、とても興味深く感じ、私も誰かのために何かできることはないかと考えるきっかけとなりました。(北仲)
教室の様子を見学したあとは、近隣のショッピングモールのフードコートにて、ボランティアの皆さんやYOCCA会長の小島さんと昼食を取りながらお話をする機会を頂きました。
多くの方が老後(といっても皆さんとても若々しくお元気です!)の活動としてこのボランティアを始めたそうです。日本語教室に来る生徒さんたち、とりわけイスラーム教徒であるアフガニスタン人の文化は、言語?宗教はもちろん衣食住まで馴染みのないことばかりで、知らなかった世界にふれられることが日々とても楽しいと語られる姿が印象的でした。
港へのアクセスが良く、地価が高くないという地理的な好条件から、市内で暮らすアフガニスタン人男性の多くが、自動車の部品を解体し、パーツを輸出する仕事で生計を立てているそうです。彼らがこちらで暮らし始めた当初は、日本で生活する上での公共マナーに慣れてもらえず、近隣住民として良い思いをしなかったこともあったそうですが、今ではアフガニスタン人の子どもたちが通う小学校の運動会を見に行ったり、一緒に着物を着て初詣に行ったりと、まるで家族のように交流されているとのことです。
ボランティアの方に、今回の私たちのように実際に現地に足を運ぶなど、何事も興味を持って行動することは、自分の視野と考えを広げる上でとても大切なことですよ、と言っていただけました。この言葉にはたいへん説得力があり、良い学びを得る機会になりました。(横田)