竹内ゼミ 「AI に関する調査(2023)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「AI に関する調査(2023)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 阿部 涼花
ChatGPT や自動車の自動運転をはじめとした、AI?人工知能が広まる中で、人々が AI に対してどう感じているのか、また AI との付き合い方に興味が湧きました。そこで今回、AI との関わり方、感じることについての調査を紹介します。
そこで今回、私は、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが実施、結果を公開されている「AI に関する調査(2023 年)」(出典は下記の参考文献を参照)を紹介します。この調査は、全国 47 都道府県の 20-69 歳の男女を対象に行われており、今回の調査では 1,100 サンプルが web 上のアンケートで有効回答数として集められています。今回の報告では記載されている調査のうち、特に気になった「使ったことがある AI?人工知能の機器やサービス」「各 AI?人工知能の機器やサービスに対する信頼度」について紹介します。
使ったことがある AI?人工知能の機器やサービスに関する質問では、「マップの道案内」が 37.6% と最も割合が高くなっていました。そして、「翻訳サービス」が 31.2%、「音声アシスタント」が 29.3% となっていました。各 AI?人工知能の機器やサービスに対する信頼度に関する質問では、使ったことがある機器とサービスと同様に、「マップの道案内」を「信用できる」と回答した割合が 29.0% と高いことが分かりました。また、「翻訳サービス」や「音声アシスタント」においても、「信頼できる」と回答した人の割合は共に 2 割を超えていました。
しかしながら同じ質問で、「信頼するか迷う」と回答した人の割合を見ると、「マップの道案内」は 7.1% と低い割合であるのに対し、「翻訳サービス」は 17.8%、「音声アシスタント」は 13.1% と一定数、迷っている人がいることが見られました。
本調査から、AI?人工知能の機器やサービスでは「マップの道案内」、「翻訳サービス」や「音声アシスタント」が使用率(使ったことがある)が高い割合を示していましたが、「翻訳サービス」や「音声アシスタント」の信頼度については、まだ疑念を抱いている(信用するか迷う)人がいることが分かりました。
今回の調査結果を踏まえ、ChatGPT の話題や自動運転技術など、AI?人工知能を活用した機器やサービスは今後より広まっていくことが予想され、「使ったことのある」割合は全体的に上昇し、それに伴い信頼度も上昇していくのではないかと感じました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「AI に関する調査(2023)」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230301AI/
(最終確認日:2023/06/02)